察せる人間はだいたいいい事いってくれる良い奴 ページ17
1回戦が全て終了した。2回戦は小休憩を挟んでかららしい。
あのぶっ壊れたステージじゃァ試合は無理だろうからな。
「土方、」
「？…轟か。どうした」
下を向き拳を強く握るソイツは、どこか様子がおかしかった。
一旦俺達は人のいない所へ移動をした。轟の試合に間に合うといいんだが…
△▽△
「ンで、なんだ？」
「……お前の父親、プロヒーローなんだな。バースって言う」
…あぁ、そういえば俺の試合ンときコイツが1番驚いてたな。
「そんで、爆豪と麗日の試合の時考えてた。……土方ん家”も”個性婚なのか？」
「………いや、普通にただの結婚だ。そういう企みする人達じゃねぇよ」
「どっちかっていうとゴリラ婚だ」と言いそうになったが堪えて空気をよむ。
「そうか、」と一区切りした轟の顔は険しかった。個性婚の話…昼のやつか。
てか”も”っつってるけど自覚あんのかコイツ。俺本当は轟の親が個性婚のことは知らない設定だぞ。天然か？
「……同じヒーローでも教育方針なんてもん、全く違うんだな。
お前みたいに素直に応援してくれる親が欲しかった」
「……おい」
「お前みたいに普通に産まれてきたかった」
「おい！！」
左の赤い髪の毛を乱暴にいじり、淡々と話す轟の肩を揺らす。
ソイツは驚いたように目を開いた。
「、悪い…」
「構わねぇ。だが、あんま過去見すぎんな。今を見ろ。未来を見ろ。それを決めんのは誰だ。親か？」
轟は静かに顔を横に振った。
それでいい、今はな。コイツの過去正確に知ってんのは緑谷だ。これから始まる緑谷との試合、そこでなにか変化を起こしてくれれば…それでいい。
「分かってんなら大丈夫だ。そろそろ控え室行っとけ。…自分を見失うなよ」
「……ありがとな、土方」
薄く笑った轟は先程よりもスッキリとした表情だった。
△▽△
と、話し込んでいたのが数十分前。
第2回戦、第1試合。緑谷の両手は無理矢理動かそうとしても動かせない位の青に染まっていた。
激しい痛みを感じているだろう緑谷は、必死に轟に言葉をかける。
”半分の力で勝つ？まだ僕は君に傷1つつけられちゃいないぞ！
全力でかかってこい！！”
”全力も出さないで1番になって完全否定なんてふざけるなって今は思ってる！！”
”君の！力じゃないか！！”
ここからでも聞こえる緑谷の叫びに答えるように、轟は左半身を赤く光らせた。
「俺だって!!ヒーローに!!!」
決勝じゃない試合に限って凄い試合になる事はよくある→←伏字にするときは大抵ーとか・とかのところを隠す
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テカチュウ - 銀魂メンバーの流れるように行われるメタ発言とキレのあるツッコミに置いてけぼりにされるヒロアカメンバーがめっちゃ面白いです。銀魂特有のテンポの速い会話も、なんだか安心します笑 (2021年9月24日 0時) (
レス) id: 25eb3d3bd0 (このIDを非表示/違反報告)
さつま。(プロフ) - 睡眠足りない布団好き女子さん» コメントありがとうございます！！更新遅くなってしまうかもですがこれからもよろしくお願いします！！ (2020年10月18日 10時) (レス) id: 88f7c14e58 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠足りない布団好き女子(プロフ) - 設定とかすごいです!!いつも楽しみにしてます!!これからも頑張ってください!! (2020年10月17日 21時) (レス) id: 8719e534a2 (このIDを非表示/違反報告)
さつま。(プロフ) - はなっちさん» コメントありがとうございます！！とりあえずマヨラーアカデミア2の話は書き終えたのでこれから更新していきます！楽しみに待っていただけると嬉しいです！ (2020年10月12日 22時) (レス) id: 88f7c14e58 (このIDを非表示/違反報告)
はなっち - 久しぶりの更新嬉しかったです！続き楽しみにしています！ (2020年10月12日 18時) (レス) id: 3ee152304e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さつま。 | 作成日時：2020年8月17日 18時
