26話 ページ2
首が痛くなるほど高いビルに入る前に、呪詛師は私を逃がさないように腕を掴みながら降ろした。
そして自分の着ていたパーカーを私に着させ始める。
だぼだぼのパーカーなので裾が地面に付いてしまうも、呪詛師が再度私を俵担ぎしたので関係なかった。
ビルの中は、インフォーマルな服装の人達が行き交っていた。
中に入れば少しは人が減るかと思いきや、予想を越えて人が沢山居た。
呪詛師はその行き交う人々の中を突っ切って、非常階段へと真っ直ぐ進む。
なんで後ろが見えるのかと言うと、実はセーラー●ーンの『月に代わっておしおきよ』がプリントされた手鏡を使っているからに過ぎない。
ちなみに今はセー●ームーンRの放送時期であるので、母が買ってくれたのだ。
他にも私のポッケにはちっちゃなセーラー●ーンのバッジや小型のペンが入ってたりする。
と、そんな情報はさておき、呪詛師は階段の手すりに足を掛けるとジャンプを器用に繰り返して一気に上の階へと降り立った。
上の階は高級感満載のレストランだった。
さらにズンズンと進んで、WOMANという文字が見えてきて_____かと思えばくるりと反転し、MENの文字が。おん??
「悪いが男トイレでして貰う」
その一言で私の口元が引くついた。
つまり、パーカーを着せたのはその為だと?
念のために急いでポッケに手鏡を仕舞い込む。
トイレの中に入ると、すぐさま個室のドアを開けて私はその中へと押し込められた。
気配を読むと、個室の前に男がずっと居るらしい。
これは由々しき事態だ。
この男に変 態の罪を重ねてしまう。
......いやもう変 態でいっか。
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にゃーちゃん - めっちゃ面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年12月26日 18時) (レス) @page16 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
yuumin - すんごい面白いですね! これからも更新がんばってください! 応援してます❕ (2022年9月30日 18時) (レス) @page16 id: a4f8ad7b79 (このIDを非表示/違反報告)
うにゃ猫(プロフ) - 一気に読んじゃいました!!めっちゃ面白くて楽しく読ませて頂きました!!!♪( ´θ`)更新頑張って!!めっちゃ応援してます (2022年9月29日 3時) (レス) @page1 id: 173f9610a3 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - 一気読みさせていただきました…!続き待ってます…! (2022年9月25日 17時) (レス) @page16 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)
kotorei - 一気読みしました‼︎お話とても面白かったです!!!更新お待ちしてます (2022年9月20日 18時) (レス) @page16 id: 45d1041675 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:_ | 作成日時:2022年9月3日 16時