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story 5 ページ7

〜貴方side〜



さっきの人のことを考えながら
本を読んでいた



どこかのタイミングで謝れたら良いけど

なんて柄にも無く思ってしまった






そして見えてきたのは





1年1組




と書かれた教室



これから私が1年間通う所







不安と緊張の波に押し寄せられながらも
平常心を装い、本を読みながらドアを開けた




そしたら結構勢いが強かったためか
一斉に視線がこちらに向かったような気がした





私はこの時も本を読み続け
席についた








私は小さい頃から本が大好きだった


本は物語の世界に引き込んでくれて
しばしこの世界のことを忘れさせてくれる





虐められていた時も
本を読んでいれば少しの間不幸なことを忘れさせてくれた







「ねえ、あの子すごく可愛くない?」





「本当だ!モデルさんか何かかな?」








周りの人達が何か言っているような気がしたが
そんなこと気にしなかった





すると、隣の男の子が話しかけてきた







「俺、日向翔陽!君は?」






「えと...北乃 A」








「北乃さんか!よろしくな!!」





「うん、よろしくね」







オレンジのふわふわの髪の子だった


まあこの席では何とかやっていけそう







幸先良い、かな

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作者名:杏花音 | 作成日時:2016年1月21日 22時

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