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#005 限界社畜、恐怖に震える ページ6

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 _目が覚めた。


 身体を起こして辺りを見渡すとさっきと変わらない風景。
強いて言うなら、窓の外はもう暗くなってることくらい。

泣き疲れたのか、大の大人が。いやまあ身体は子供だけど。

するとタイミングを見計らっていたかの様に扉が開く。




kn「 あ、起きてたんけ。今から食堂で晩飯食うんや。どれ、おいで。 」




 入ってきたのはコネシマさんだった。
どうやらお迎えにきてくれたらしい。

というか、「どれ、おいで」なんて言われて腕を広げられても、易々と飛び込む程大人のプライドは捨ててない。

この状況をどうするべきかモジモジしていたら、コネシマさんは何を勘違いしたのか思い切り抱き締めてきた。




『 ちょ、ぇと、あのっ、 』

kn「 なんや、気難しいやっちゃなァ!こういうのは甘えるんが吉やで。抱っこして食堂まで連れてったるからな! 」




 どう逃げようと体を捩らせてもビクともしない。
そりゃあそうか、だってこんなにガタイがいい人にたかが8歳くらいのガキが勝てるわけないんだもの。

ここで変に暴れて「なんやコイツやっぱ森にかーえそ!」なんて事があったら今度こそ本当に動物に食われちまう。
ここはやはり大人しくするのが吉だろう。




kn「 …お?なんや急に大人しくなりおって…それでええんやで! 」

『 うい… 』




 私が抱っこを受け入れたと勘違いしてコネシマさんは、うりうり〜なんて言いながら私の頬を突く。
受け入れたんじゃないですよ、諦めたんですよー。

私が暴れないのが余程嬉しいのか、私のクソがつくほど舐め腐った返事に気づいていなかった。ぷぷぷ、ラッキー!

そうこうしている内に食堂の前に着いた。
中々開けようとしないコネシマさんに少し声をかける。




kn「 ええか、この中にいる奴等は怖そうやけど実は良い奴等やから、あんまり嫌わんといてくれ。 」




 なんだそんなことか。

コネシマさんの願いは案外簡単なものだった。別に好感は抱かないが恐怖も抱かないだろう。

一応前世では三十路の限界社畜。怖いのなんて上司くらい。
コクコクと頷くとコネシマさんは少し息を整えてから食堂の扉を開ける。




『 っひぅ、…!! 』




 扉を開けただけ。なのに、何なんだこの威圧感と恐怖感。
ジワジワネチネチと肌を蝕む様なじっとりとした空気感。

思わず、私はコネシマさんの首にぎゅ、と巻きついた。




kn「 おっふ…やなくて、大丈夫やからな、ン?怖ない怖ない 」


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・→←#004 限界社畜、勘違いされる



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N。アライブ - 幼女主意外と少ないので嬉しいです ありがとうございます。m(_ _)mペコリ (2022年9月22日 20時) (レス) @page7 id: d131f8ee7c (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白いです!見てて楽しい!更新ゆっくりでいいので頑張ってください!! (2022年9月5日 10時) (レス) id: ccbb87a59f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - やばい面白すぎwwwwww更新頑張ってください!!!! (2022年8月29日 17時) (レス) @page7 id: 4426751014 (このIDを非表示/違反報告)
徹夜のシロツメクサ - ごめんなさい!私こういうの初めてなので…次から気を付けます!指摘ありがとうございました! (2022年8月21日 11時) (レス) @page6 id: 9362d20e8c (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - はぁぁぁ!面白いぃぃぃ!続き待ってます!更新、ゆっくりでいいので頑張ってください! (2022年8月17日 8時) (レス) @page5 id: 918b15eb68 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サトウ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年8月15日 23時

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