ワクドキ！社畜転生！

#004　限界社畜、勘違いされる ページ5

：sn side


　泣き疲れて寝ているAちゃんを確認して、静かに会議室に向かう。

いつ見ても威圧的なドアを開けると綺麗に勢揃いな幹部達。




sn「 お待たせ。Aちゃん寝たで。 」

kn「 ほうか、よかった 」

zm「 んはは！も、もうパパやん 」

kn「 そういうのやないわ！！ 」

gr「 ん゛ん。 」




　グルッぺンが咳払いをするとみんなが黙り込みグルッペンへ視界を向ける。




gr「 取り敢えず報告や。コネシマ、シャオロン。 」

kn「 おん。俺らが敵と追いかけっこしてた森でアイツが捨てられてた。 」

sha「 よおわからんけど、すごい訳ありそうやで。自分の名前言うのも時間かかったし。 」

kn「 俺らと会った時、先ず土下座して殺さないでくださいって言ってきとったし。 」

gr「 ふむ。ペ神。 」

sn「 うん、ふたりの言う通り訳ありだね。身体を診たけど全身傷だらけ。古い傷もあるから、親が誰かにやられたものだと思うよ。 」

gr「 年齢等は？ 」

sn「 推定年齢6〜8歳位かな。けど細いしちっこいから確実な年齢はまだわからんね。 」

gr「 成程…まあもう察しは着いているだろうが、これからあの子をどうするか話し合う。 」




　グルッぺンがそこまで言うと、皆ウンウンと考え出した。
するとロボロが小さく手を挙げた。




rbr「 俺は怪しいから反対やで。と、言いたいところなんやけど、流石にトラウマ植え付けられてる小さい子放ったらかしにするのなんて無理やろ、普通に。 」

tn「 確かになぁ。俺もこの城で責任持って育てるのが良い気ィするけどな。 」

ut「 ちょっとええ？俺もその子を育てるのは賛成やけど、戦争中どうするん。その子にだけ安全な場所を確保するのは依怙贔屓が過ぎるやろ。 」




そこまで言うと、悩んでそうなメンバーも次々と頷いていく。

そしてすかさず手を挙げて発言をする。




sn「 それは俺が答えていい？実は俺、あの子を軍医見習いにしようと思ってるんだ 」

gr「 む？何故勝手に。 」

sn「 喋り方からして賢いし物覚えが良さそうなんだよね。幼い頃から俺が英才教育すれば行く行くその経験が役立つと思うし。だから戦争中は俺と一緒に怪我人の治療をしたいと思ってる。 」




　俺がそこまで言うと、大先生を筆頭に声を挙げていた者が「まあそれなら」と首を縦に振る。


戦争大好きキチガイ国、なんて言われて居るが、明らかに何かある子供を放っておくような腐った人間は居ないのだ。

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