真っ白 ページ7
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「パクゴヌク、チャンヨジュン、パクヒョンビン、ハンユソプ、3スター。イハヌル、1スター。」
頭が真っ白、とはこういうことを言うんだろう。
何も考えられない。ヒョンたちに申し訳なくて顔があげられない。
フィードバックを頂いている最中も、何も耳に入ってこないような感覚を覚える。
「イハヌル練習生。あなたは体がまだできていない。わかるよね?体の使い方がまだ分からないだけだ。」
僕の名前が呼ばれているけど、頷くだけしかできない。
「君はまだ17歳だ。まだまだ成長するだろうし、今ここまで踊れているのであれば、上手くなる未来も必ずあるだろう。」
実力不足。その一言に尽きるんだろう。僕に期待してくれているのであろう言葉にも反応することができない。
ヒョンたちに背中を叩かれるけど、励ましなのは分かっているけど、どこか他人事のように感じている自分がいる。
「ありがとうございました。」
そう言ってステージを後にする。
ステージ裏に行って直ぐにヒョンたちに頭を下げる。
「ハヌル、俺らはそんなことして欲しいわけじゃないよ」
優しいユソプヒョンの声。
「ごめんな、ヒョンが練習の時に気が付かなかった。ちゃんとハヌルのこと見てあげられてなかった。ごめん。」
「ちがっ……ヒョンが悪いんじゃない、ただ、僕が至らないだけだから……」
顔をあげられない。情けない。泣きそうになる。
「大丈夫、次は5人でオールスターになるんだ。ハヌルに合った踊り方を見つけよう。」
「ゴヌクの言う通りだ。ハヌルならできるよ。」
ヨジュニヒョンが僕のほっぺを掴んであげさせてくる。
「ちょ、ひょ……」
やめてくれ、なんて言う暇もなくもみくちゃにされて、ヒョンたちに潰される僕。
気がついたら5人とも爆笑していた。
ヒョンたちには敵わないや。
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りんゴリ子(プロフ) - 素敵なお話なので名前変換できると嬉しいです (1月9日 12時) (レス) id: a0c18f2b4d (このIDを非表示/違反報告)
ろんな(プロフ) - 行かん開きすぎて読みづらいです... (1月7日 0時) (レス) @page17 id: 1a788f23e1 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 主様のお話すごく好きです!!これからも更新頑張ってください😚💕読むことがとても楽しいです!! (1月6日 21時) (レス) @page20 id: 11232c2a4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるくてぃ | 作成日時:2024年1月4日 18時