スターレベルテスト ページ5
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あれよあれよとヒョンたちに引きずられステージ脇へ。
不思議と緊張はもうしていない。
いつものようにゴヌギヒョンが僕らに声をかけてくれ、みんなで気を引きしめる。
「ハヌルヤ、大丈夫。ヒョンたちに付いておいで。」
いつものように僕に声をかけていくヒョンたち。ああ、彼らのような背中はなんて頼もしいんだろう、いつまでもこの背中を追いかけて行きたいなんて、世界を知らない僕は思う。
「ユソプヒョン、ヒョンビニヒョン、ヨジュニヒョン、ゴヌギヒョン。楽しみだね!」
そうやって笑えば固い表情のヒョンたちが笑ってくれる。
さあ、僕らは世界に羽ばたくんだ。
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4スターの付いたゼッケンと共に入場する。
僕らが背負う事務所はJELLYFISH。練習生の実力に定評がある。僕らが事務所の評判を落とす訳にはいかない。
ステージに立てば視線を集めるのはやっぱりゴヌギヒョンで、ポジションをオールスターだと言い切る姿は僕らの誇りだ。
「かっこいいなぁ…」
「そりゃあゴヌクだもん。あいつはすごいよ。」
羨ましいって顔に書いてあるヨジュニヒョンだってゴヌギヒョンに負けないくらいかっこいいのに。
「イハヌル練習生」
ヒョンたちに押し出される形で前に出る。あまり人の前は得意じゃないから、恥ずかしくてゴヌギヒョンをつい掴んでしまった。
「ハヌル?どした?(笑)」
ゴヌギヒョンににやにやとした顔で見られ、前を見るとトレイナーさんも他の練習生もみんな笑っていた。どうやらまたやらかしたみたいだ。
「すみません……」
「いやいや、ヒョンのことが大好きなんだね、こんな弟、可愛くて仕方がないだろう?」
そうやってからかってくるのはヨンジュン先生。父親が子供を見るような目をするのは辞めてくれないだろうか…。
「ところで、ハヌル練習生。君は登場からそのビジュアルでみんなの視線を集めているそうだね?」
初耳である。これは完全に。隣からヒョンたちが笑っているのが聞こえてきて、前のマスターさんたちもみんな笑ってるから顔が赤くなるのを感じる。恥ずかしいんだけど。
「自覚がないみたいだね…(笑)僕ももう君が可愛らしくて仕方がないよ」
だから子供を見るような目は辞めてくれないだろうか…。恥ずかしくて声もでない。ヒョン助けて。
気づいたら話題は変わっていてほっとしたのはほんと。
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りんゴリ子(プロフ) - 素敵なお話なので名前変換できると嬉しいです (1月9日 12時) (レス) id: a0c18f2b4d (このIDを非表示/違反報告)
ろんな(プロフ) - 行かん開きすぎて読みづらいです... (1月7日 0時) (レス) @page17 id: 1a788f23e1 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 主様のお話すごく好きです!!これからも更新頑張ってください😚💕読むことがとても楽しいです!! (1月6日 21時) (レス) @page20 id: 11232c2a4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるくてぃ | 作成日時:2024年1月4日 18時