検索窓
今日:27 hit、昨日:12 hit、合計:19,500 hit

眩しいほどに ページ18

.ゴヌク





ハヌルが部屋に帰っていないと聞いた。



いつものように、練習をしすぎて寝る気がないんだろう。そう思っていつものように、ベッドへ連行しようとした。



初めて、ハヌルがそれを拒否したんだ。ハヌルはもう、そんなことは必要ないんだろうか。ヒョンが守ってあげないといけない子ではなくなってしまったっだろうか。そんな寂しさを感じながら迎えたテストの日。




.




目の前のスクリーンに映し出されるハヌル。



そこには僕らの知らないハヌルがいた。そう言っても過言ではないだろう。実際、周りにいるヨジュニ、ヒョンビニ、ユソプヒョンは口が開いたままだ。



可愛い可愛い僕らだけのハヌルが、いつの間にか遠い世界に行ってしまったようで、少し悲しくなった。




「ハヌルすごすぎだろ…これはオールスター出るだろう」



「1スターからだろ?そんなのもうこの番組の主人公だな!」



「ありゃ敵わないわ…」



「天才が努力したら敵わないってこういう事だよな。」



「俺、ハヌルのファンになりそう。てかもうなってる。」



「悔しいと思えないほどにすごすぎるわ。」




周りから聞こえてくる声が、更にハヌルの凄さを物語っていて。



確かにハヌルは上手い。上手かったんだ。僕らの中で一番練習期間が短いけど、それでも経験なんて関係ないと思うくらい。



ただ今のハヌルは違う。僕らの知らないハヌルだ。そう思うくらい、この期間で成長したんだろう。



全部完璧か、と言われたらそうじゃないんだと思う。だけど何故か目を奪われる。スクリーンに釘付けになる。ああ、これがアイドルなんだと思い知らされる。



評価を保留になった僕とは違って、あっさりとオールスターの評価が出るだろう。



ハヌルには勝てない。心のどこかでぼんやりと思っていたそれが、確信に変わった瞬間だった。



不思議と劣等感は感じなかった。こんな日が来ることは、ずっと前から分かっていたんだと思う。



ハヌルは、間違いなくアイドルになるために生まれてきたような子だ。



そんな彼のヒョンで居られることに少しの優越感と、誇らしさを感じる。



帰ってきたハヌルにどんな声を掛けてやろうか。



無理をしただろうあの子に、少しのお説教と最大級の褒め言葉を。

緊張と安心と→←1スターの原石



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
207人がお気に入り
設定タグ:BOYSPLANET , ボイプラ , ZEROBASEONE
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りんゴリ子(プロフ) - 素敵なお話なので名前変換できると嬉しいです (1月9日 12時) (レス) id: a0c18f2b4d (このIDを非表示/違反報告)
ろんな(プロフ) - 行かん開きすぎて読みづらいです... (1月7日 0時) (レス) @page17 id: 1a788f23e1 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 主様のお話すごく好きです!!これからも更新頑張ってください😚💕読むことがとても楽しいです!! (1月6日 21時) (レス) @page20 id: 11232c2a4c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みるくてぃ | 作成日時:2024年1月4日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。