眠れない夜 ページ12
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「寝れない……」
現在am3:20。良い子は寝る時間です。でも、6時には起きないといけないのに僕はまだ一睡もできていない。
体はすごく疲れていて、今にも眠ってしまいそうなくらい布団に身を任せているのだが、何故か目が覚めて眠れないんだ。
もちろんルームメイトは全員眠っていて、なんなら豪快にいびきをかきながら寝ている。
ああ、一日目から寝られないなんて。明日からは毎日のように練習が始まるはず。情けないなあ。
「ひょん……」
なんて口に出してみるけど、いつも僕が寝るまで隣にいてくれていたヒョンたちはいない。
ヒョンたちに頼りすぎていたのかもしれないって今更気づいてしまった。僕は本当にヒョンたちがいないと眠れないみたいだ。
「ハヌルヤ…?起きてるの?」
「ふぁにひょん…起こしてしまいましたか?すみません…」
ゴソゴソしていたら、ファニヒョンを起こしてしまったみたい。
「いーや、眠れないんでしょ?どうしたの?」
「眠くないだけで…」
「疲れてるでしょ、早く寝ないと。」
ユジナたちを起こさないように小声で話していると、ファニヒョンの落ち着いた声色に自然と眠気がやってくる気がした。
「ひょん……少しだけ、お話してください」
「いーよ。眠くなるまで話そうか。」
小柄なヒョンが背伸びをして、二段ベッドの上段の僕の頭を撫でてくれる。
それがなんだか心地よくて、さらに眠気を誘って、
気がついたら朝だった。
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りんゴリ子(プロフ) - 素敵なお話なので名前変換できると嬉しいです (1月9日 12時) (レス) id: a0c18f2b4d (このIDを非表示/違反報告)
ろんな(プロフ) - 行かん開きすぎて読みづらいです... (1月7日 0時) (レス) @page17 id: 1a788f23e1 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 主様のお話すごく好きです!!これからも更新頑張ってください😚💕読むことがとても楽しいです!! (1月6日 21時) (レス) @page20 id: 11232c2a4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるくてぃ | 作成日時:2024年1月4日 18時