眼帯女子の裏事情。R.N

35.ren ページ38

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オレが焦っていると


落ち着け、と東に促された。




「あ、すまん…えっと、」





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先「永瀬ー。今日東休みだから放課後手紙とか届けてくれ」



「え…」




今はできるだけ顔を合わせたくなかった。


だから、東が休んでくれて正直嬉しかった。





先「ん？何か用事でもあるのか？」



「あ、いや、ないです、けど…」



このままだと結局は会わないといけなくなる。




先「それじゃあこれよろしくな。あ、東の家分かんなかったら大きめの探せばそれだから」



半ば強引にプリントを押し付けられて。






“何で俺やねん…”



今日、一日中頭を抱えてだれか他の人に変わってもらえないかと悩んでたらいつの間にか下校時刻になっていた。




「…しゃあない、、行こか」






先生に説明された道を、本当にあっているのかとビビりながら歩くと

ほかと比べて大きめの一軒家が建っていた。



表札を見ると



“ 東 ”



と書いてあった。

　




「あ。そうや、ポストに突っ込んどけばええやん。俺って天才！」



ポストに手紙を入れようとした瞬間、家の中から“ガタッ”と音が聞こえて




何や何やと思ってつい好奇心でドアノブに手をかけるとあら不思議！ドアが開いたではありませんか！




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『うん、それは鍵のかけ忘れだから、そのまま入ったら不法侵入だから』



「…ごめんなさい」


『…続けて』




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