検索窓
今日:7 hit、昨日:11 hit、合計:3,901 hit

第5話 ページ5

「待て!此処はオレが隣で、」


「いやオレですから。」


「抜け駆けかい、東雲くん?」


『ひえ…っ』



何故こうなったんだ。


中庭で昼食を摂ることになった。


そこで、丁度5人が座れるほどのベンチが空いており、


座ることになった、のだが。


何故か、私の隣の奪い合いが発生した。


いや本当に何故。



『あの……私の隣は、誰でもい、』


「「「「駄目だ/です。」」」」


『何故。』



最早何故しか言えない。



「このままだと埒が明かん。ここはジャンケンで決めるとしよう!」


「おや、司くんにしてはいい案じゃないか。」


「ぜってー隣に座ってやる。」


「悪いが、彰人が相手でも俺は負けない。」


『ええ……っ』



どうやらジャンケンで決まったようだ。


そして、ジャンケンの勝者は…。



「よっしゃ!」


「フフ、さあ食べようじゃないか♪」



彰人くんと類くんでした…!


二人はルンルン気分で私の両隣に座った。


な、なんか距離近い気がするけど気の所為かな?



「くっ…類に負けるとは…明日はオレが隣だからな!」


「やはり彰人に勝てなかった…。」



ああああ冬弥くんしょんぼりしないで……!!


そんなこんなで昼食が始まった。



──って、ん?


"明日は"って言った?


え、明日も私彼らと食べることになる…?


あ、そっか…確かに司くんと冬弥くんは隣に座れなかったからそうなるのか。


って……



『(これじゃ関わってるじゃん…!!)』



関わらないようにするつもりがなんで…。


いやでも明日したら全員隣に座ったことになるから


そうすればもう大丈夫……な、はず。



「…大丈夫かい?具合でも悪いのかい?」


『ひえぁ!?』



突然類くんに顔を覗き込まれて変な声が漏れてしまった。


あんな格好良い顔良い顔で覗き込まれたらびっくりする!(?)



「あ、ちょっと神代センパイ。何Aセンパイに顔近付けてんすか。」


「おや、なんだい東雲くん。もしかして…嫉妬かな?」


「ちげぇよ。いいからセンパイ離れろッ」


『あ、猫被り外れた…』


「あ、」


『あ。』



しまった、つい声に出ちゃった…!


それを聞いた類くんは肩を震わせて笑い堪えてる…。



「…気付いてたんすか、Aセンパイ」


『ま、まぁ…猫被りしてるなぁ、と…。』


「…はぁ。まぁ、Aセンパイですから、いいですケド。」



と、頬を小さく膨らませてパンを口に含む彰人くん。


可愛い。

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←第4話



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
76人がお気に入り
設定タグ:プロセカ , 神高男子 , トリップ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆゆ | 作成日時:2024年1月14日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。