ただ見守りたかっただけなのに【プロセカ】 (ページ2)

今日:16 hit、昨日:11 hit、合計:3,910 hit

第2話ページ2

あれから職員室へと行き、クラスの担任と共に教室へ向かっている。

クラスは"3ｰC"、類くんたちより年上になるのか…と思っているが、この世界に何故プロセカキャラがいるのかが不思議で仕方ない。

所謂トリップ…というやつなのだろうか。

私はトリップしそうな事(？)は何一つしていない。というか心当たりが無さ過ぎて怖過ぎる。

それとも、逆にプロセカキャラがこっちにトリップしてきた…？

そんな事を思っていると、3ｰCのクラスについた。

「ほらー、席につけー」と声を掛けながら入る先生。

私を見てちょいちょい、と手招きをされ中に入ると

教室内はざわざわと騒ぎ始めた。

「今日から同じクラスになるAAさんだ。皆仲良くするように。」

『AAです、よろしくお願いしま……す…！？』

頭を下げて挨拶をし、顔を上げて教室を見渡すとまたもや見覚えのある姿に声が少し裏返ってしまった。

『(司くんと類くんが居る！？)』

そう、司くんと類くんが3ｰCに居たのだ。

つまり進学した辺りに私はトリップ…？してしまったようで。

司くんと類くんも気が付いたようで、「あっ」「おや、」とそれぞれ声を上げた。

「ん？なんだ、天馬たち知り合いか？」

「知り合いというか…先程廊下であったばかりで、」

「おお、そうか！なら話は早いな。丁度席は神代の隣だから、色々教えてやってくれ」

席はそこだぞー、と席を指を差す先生に従い、類くんの隣の席へと座る。

え、え、こんな近くでいいんですか…！？

見た目は平然を装ってるけど実際悶えてます…だって推しが隣に…！！

って誰に説明してるんだろう私…。

『あ、えと…よろしくね、神代くん』

「嗚呼、よろしく、Aさん」

柔らかに微笑む類くんに、きゅぅん…としてしまい、少し顔が熱くなりながらも微笑み返した。

『(か、可愛い…)』

.

4時限目も前の学校とは変わらず、問題なく授業を熟すことができ、昼食の時間になった。

休み時間に、キャラ以外の友達も出来て絶好調だ。

当たり前だけどずっと画面越しで推しを見てた私。

推しと絡みたいというよりは見守りたい派の私は、ここからは見守っていきたい…彼らの日常を壊さないように(？)最低限、関わらずに…。

授業で使った教科書やノートを片付けていると、司くんが近付いてきた。

「なあ、良かったら一緒に食べないか？」

『へっ！？』

いきなりのお誘いに素っ頓狂な声が出た。