【ドラゴンボール】ドラゴン高校は摩訶不思議！【学パロ】 (ページ4)

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隣の男子ページ4

これで楽しい学校生活が始まる。そう思っていた。
そう、教室に入るまでは…。

(何だこの地獄絵図)

F組にいた同級生たちは、みんな不良っぽい、柄の悪そうな人ばっかりだった。
担任の先生も、新入生たちの荒らげた態度にビクビクしていた。

(こ、怖ぁ…)

私はチライちゃんの後ろに隠れるようにして、席についた。

(こんなんで、楽しい学校生活送れるの？いやいや、無理でしょ…)

机に突っ伏して、誰とも目を合わせないようにしてた。
そんな調子で、何とか授業が始まった。
クラスメイトの殆どが、真面目に受けてなかったけど。

(うぅ、帰りたい)

思わず泣きたくなった。
その時、私はふと隣を見た。
そこには、背の高いボサボサの黒髪の男子がいた。
小麦色の肌が眩しい。顔も結構かっこいい。
私はその子のノートをチラッと覗いた。

(えっ、字汚っ！？)

そもそもこれは文字なのだろうか。
そう思うくらい、ぐしゃぐしゃな線だった。
鉛筆の持ち方もおかしい。
その時、黒髪男子の消しゴムが机から転がり落ちた。
私は咄嗟にそれを拾った。

「はい、どうぞ」

私が取ってあげると、黒髪男子はおずおずと受け取った。

「さ、サンキュー…」

黒髪男子は、ぎこちなくお礼を言った。
その瞬間、私は胸がキュンとした。

(何だろうこの子…母性本能くすぐられる)

「私、A。あなたは何ていうの？」

私が尋ねると、黒髪男子はボソッと呟いた。

「ブロリー…です」
「よろしくね、ブロリー」
「あぁ…」

その後も授業は続いた。
クラスメイトは全然授業聞いてなかったけど。
まぁ、真面目に聞いてた私も、勉強苦手だから、ちんぷんかんぷんだったけどさ。