Fake Love 2 (ページ5)

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念願の映画ページ5

後日改めて映画に行くことが決まり
玲於くんも今回は絶対に行くって張り切ってた
そして当日

玲於「お待たせ」

いつもの場所で待ってたら少し走りながら来た玲於くん
そのままタクシーを拾い目的地まで向かった
映画を見るには映画館に行くしかない
だから玲於くんは周りにバレないようにとキャップを被ったりマスクをしたりかなりの変装

「自分の作品見るってどんな気持ちなんですか？」

玲於「楽しみ、もあるけど怖いのもある」

そうは言っても表情は嬉しそう
やっぱり来てよかった
私も原作のマンガを読んでいたから映画が楽しみだったし
玲於くんと来れたことも嬉しい

ポップコーンを買うか聞かれたけど
飲み物だけ買い、映画館に入った
映画は大抵一人だった私は誰かと一緒に笑ったり泣いたりしながら見ることに慣れていない
それに隣に座っているのは出演してる本人

玲於「これ撮るの大変だった」

なんて
たまに撮影の裏話なんかをコソッと耳の近くで聞かされ、映画だけに集中できなかった
それでも映画は本当におもしろくて
終わった後はなんとも言えないホワホワした気分

「おもしろかったです」

玲於「ほんと？それなら良かった」

感想をとにかく言いたくて頭に出てきた言葉をポンポンと出した

「あの、玲於くんかっこよかったですし。それに笑えるところもいっぱいあって、共感する部分も、とにかく最高でした」

玲於「めっちゃ言ってくれんじゃん。まじさ、つまんないとか言われたらどうしようとか考えてたわけよ、そんな心配いらなかったわー」

思ったことをすぐに相手に伝えられるってやっぱいいな

私たちは映画館を後にして近くの飲食店を探すことにした
あ、ちなみに映画代はちゃんと出しました