Fake Love 2 (ページ16)

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あなたにとっての私ページ16

「すいません、今日は帰ります。それと、しばらく会うの控えたいです……」

それだけ言い残し私はお店を後にした
玲於くんの顔なんて見向きもせずに
私を呼び止める玲於くんの声すら聞きもせずに

家に帰ってからは覚えていない
ただ悲しみなのかもわからない涙が頬をつたうだけ
誰もいない部屋に鼻をすする音だけが聞こえる
今まではなんだったの
少しでも仲良くなれてこの関係が終わってもそのままでいれると思ってた
それなのに、終わらせることすらできない
結局私は玲於くんにとってただの

都合の良い女

泣いたあとは目がしっかりとは開かなくて
そのまま疲れて眠ってしまった
ピロン、という音で私は目覚めた
もう朝の七時
運が良いのか今日は部活がない日
誰だろうと画面を見るとめずらしい文字が

隼『Aちゃん、昨日玲於となんかあった？』

少し傷む頭を抑えながら起きあがり
返信を打つ

『ありすぎて困ってます』

隼『やっぱり、玲於今日変だったから。これからさ出てこれる？少し話したいんだけど』

『すぐですか？』

隼『お昼くらいでいいよ！』

そうしてお昼に隼くんと話すことが決まった