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きっと誰でもよかった ページ15
次の日突然来た連絡
玲於『今日、空いてる？』
もちろん、部活が終わったあとはいつものように暇だから
なにもないですと返信をし、
じゃあ事務所来てと返ってきた
私はこれをいい機会だと思い
昨日隼くんと話したとおりこの関係をやめたいと伝えることにした
それを相談相手になってくれた隼くんにはしっかり報告
そしたら、頑張れ！とスタンプが一つ
その夜
いつものように玲於くんを待って
いつものように食事を一緒に食べて
でも今日はこのままじゃ終われない
ちゃんとハッキリ言うんだ
私の気持ちを
玲於くんが好きだってことを
「あの、玲於くんに一つ言いたいことがあるんです」
玲於「……なに？」
「………
この関係はいつまで続きますか？」
玲於くんの顔は歪んだ
そして低く静かな声で
玲於「無理」
見たこともない顔で私を見つめてる
私は理解に遅れた
無理と言われたのはなにに対して？
この関係を終わらせることなのか、
それともこれ以上になることなのか
「わた、しは、このままじゃ嫌で……」
玲於「俺は別になにも感じない。今までもこれからも、これ以上も以下もない」
ハッキリ言われた
私とは無理なんだと
私の思いは届かない
叶うことなんてきっと一生ない
そもそも好きになってはいけなかったんだ
だって偽者彼女なんて
相手にとって私じゃなくても良かったんだから
その場にいればきっと誰だって
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作者名：カステラ | 作成日時：2018年7月23日 22時
