【ONE PIECE】『死ねばいいのに』ってね！【サボ】 (ページ3)

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僕のいる家庭。
昔は普通のはずだった。

だけど、僕が中学校に進学して。
姉が突然の病に命を落としてしまってから。

父と母は急に変わってしまった。
姉が亡くなってから数日後、家族だとしても敬語を使うという謎のルールが出来て。
僕は元々出来が悪かったからそれを親達が直そうと一日中勉強することになり。

勉強に関してからの暴言や暴力も ─── 今じゃ最早当たり前の
状況に。

学校の方ではまだ順調で。
僕は虐待を受けている事を知られたくなんて無かったから、いつもの様に
無理して笑顔を作ってた。

でも、それを親友が見抜いてしまって。
私の前でだけは無理しないでねって。

約束、だからねって。
そう指切りまでして。

でも、その親友も ─── 姉と同じ病で
命を落としてしまった。

死に際に親友は、こう言った。

「何があっても絶対に死なないこと。いつか私が生まれ変わって
助けてあげるから」─── と。
辛い筈なのに涙を見せることなく。笑顔で、僕を安心させるかのように。

今でも覚えてる。
あの親友の死を伝える機械音。
周りの人達の泣き声。

全て、─── 全て。
覚えてる。

「早く、助けに来なよ…
馬鹿野郎…」

机に突っ伏して僕はまるで死んだかのように
眠りについた。