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ぜろ ページ1
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「きりーつ、れーい」
日直の怠そうな号令が教室に響き渡る。
僕達 生徒は先生に向かって、一斉にぺこりと頭を下げた。
『ありがとうございましたー』
そこで丁度鳴る チャイム。
今日の授業の終わりの合図だ。
クラスメートが 帰る準備をしながら わいわいと楽しそうに喋る中、僕は
ふわあと小さく欠伸をして再び席に座る。
昨日は 宿題に追われ、寝たのが夜中の３時だった。
だから 凄く眠い。
ちょっと三十分くらい寝てから帰ろうかな。
早く帰ったとしても 親に勉強しろと煩く言われるだけだし。
嗚呼 ─── あいつらの言う通り
僕の居場所は もう何処にも無いのかな。
薄れ行く意識の中、らしくない事を思いながら
僕は 自嘲気味に笑ってみせた。
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作者名：だるこ。 | 作成日時：2017年10月31日 21時
