２７話 ページ28
____
海軍は 怪しく笑うと、幼い俺を乱暴に地面に落とした。
いきなりの事だったので 尻もちをつく。
「まあ、いい。今回は 逃してやろう！大人になった お前を捕まえて
「兄貴…！いいのかよ、俺たちの事が上司にバレちまうぜ」
「黙って見とけ。おい…夏目のガキ。この事を他の奴らに言ってみろ？もし噂が回って
俺たちが クビになるようなことになったら─── わかってるよな？」
瞳にいっぱいの涙を溜めて、何度も首を振る 幼い俺。
海軍が「行け」─── そう言ったのを聞いた瞬間、全速力で駆け出した。
いつの間にか 真っ赤に燃えている村を横目に 海岸まで走り出す。
人が、さっきまで 活き活きとしていた人間が。
燃えている。
「う…うわあああああ！」
何がなんだか 分からなかった。
ただ、全速力で海岸まで走って─── 憎くて仕方ない海軍から 逃げて。
大声で叫んだんだ。
「父さんっ、母さん…！みんな！！」
─── 誰か助けてよ。
その日から、もう
幼い俺は 決意したのだった。
これからは 誰にも迷惑を掛けないように生きようと。
____
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霊歌 - 続き、楽しみです！最近の天気、どう思いますか？雨が降ったり、台風がきたり・・・ (2017年10月22日 21時) (
レス) id: 58be3fa0de (このIDを非表示/違反報告)
油冷 - 霊歌さん» ありがとうございます！ (2017年10月17日 20時) (レス) id: 79151c8825 (このIDを非表示/違反報告)
霊歌 - 大丈夫です！それまで楽しみにしてます！！ (2017年10月12日 12時) (レス) id: 58be3fa0de (このIDを非表示/違反報告)
油冷 - 霊歌さん» ちょっとずつの更新になりますがね。気長に待っていてもらえると嬉しいです。 (2017年10月11日 21時) (レス) id: 79151c8825 (このIDを非表示/違反報告)
霊歌 - そうですか・・・続き、楽しみにしてます！！ヒロインの過去、凄く気になります！！ (2017年10月8日 23時) (レス) id: 58be3fa0de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：油冷 | 作成日時：2017年4月22日 18時
