＋魔法革命ウィザード＋　〜Wizards of Genesis〜

過去。そして戦士の覚醒 ページ22

フレアもいなくなった一人きりのカレン


カレンの頭にはたくさんの想いがあった

何年も前からこのゴーストタウンにみんなと住んできた
大変だった
でも楽しかったかもしれない

それでも・・・・この国を変えたいと思ってたはずだ

今まで気づかなかったが案外自分は軟弱だったのかもしれない
少なくともウィザードで誰よりも弱いと思う

この修羅場にきて逃げることを考えてしまうのだから

戦わないと変わることのできることも、変わるはずがない

でもやっぱりみんなを危険にさらしたくない
たくさんの命を失いたくない
戦うのが怖い
誰かが死ぬのは見たくない
・・・・・・・まだ、死にたくない


――――――「ねぇ、この国はおかしいと思わない？？」

「え？？」
カレンには考えたことのない質問だった
「・・・私は今までそんなことを考える暇がなかったからな。でも君のような人やこの町を見て思った」

「そっか・・・・ねぇ、僕と一緒に革命してみない？」
「革命？？」
彼はいたずらっぽく笑う
「このおかしな政府を倒す。そして新政府を作るんだ」
「・・・・・・・ははっ・・・」
「何がおかしいんだよ？！」
「いや、とんだ夢物語だな」

「人間夢を持たないと生きていけないよ。それに僕らはまだ子供さ。大きい夢の一つや二つ持ったっていいじゃないか」
「この状況でか？？馬鹿じゃないのか？」
「馬鹿だっていいさ。でも願わない夢がかなうはずはない。だろ？」
「ふっ・・・大馬鹿者だな。でも強い、いい夢だな」

「お？！ということは・・・？」
「大馬鹿者の愚かな夢に乗ってやると言ってるんだ」
「やった！！」
「ほかに仲間は？？？」
「いないよ。これから集めるんだ」
「は？いないだと？この愚か者め」
「ま、いいさ。それよりウィザード結成だ」
「ウィザード？」
「英語で意味は魔法使いや奇術者」
「そんなことは知っている。それを結成とは何かを聞いてるんだ」
「僕が作ってる反政府軍の名前さ。魔法のような革命を起こそうって意味でつけたんだ」
「ふん、この夢男がっ！！」

――――――「僕たちで、この国を変えようねっ！！」


思い出した

これは記憶だ

ウィザード結成時のシューンとの会話
そして・・・・私の転機と変化

少女の決意。そして少女の祈り→←少女の想い。そして少年たちの想い

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ラッキーカラー

あずきいろ

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