with you 【Kazuma.k】

-2 ページ10

.





2階建ての寮は、1階がみんなで使う共用スペースのようになっていて、2階に何人かずつに別れた個人部屋があるようだった。


1階は、お風呂、トイレ、キッチン、リビング…。
場所は流石に迷うまでもなさそうだけど、大所帯が一つの住居で暮らしているのだ。
節々にルールとかを混じえて説明するやましょーさんの後ろをメモをしながら歩く。


2階では、まあ覚える必要はないけどと言ったやましょーさんから大体誰と誰の部屋という説明を受けた。

ところどころ飛ばされる部屋があったが、どうやらTHE RAMPAGEのメンバーというのはまだ他にもいるらしくて、先に自立して出て行ったメンバーが元は使っていた部屋が空き部屋になっているらしかった。

この人数より更に数がいたなんて…、多少とは言え人数の減った今の時期でよかったと少し安心した。



最後に紹介されたのは、2ヶ月ちょっと私の部屋になる、前の寮母さんの使っていた部屋。
聞いてはいたけど、ベッドやクローゼットなどの家具は備え付けで、私のキャリーの中身だけでもしばらくは過ごせそうで安心した。


「…こんな感じかな。なんか気になることある？」
「いや特には…」
「じゃ、メンバー紹介するから下降りよ」


下を降りるも何も、何人かは後ろを隠れきれていないこそこそ具合でついてきてるけどな…。


やましょーさんはまるで彼らを空気かのように気にすることもなく階段を降りていくので、私も遅れないようそれに続いた。





.

-3→←赤髪の彼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す