with you 【Kazuma.k】

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それから壱馬くんの言っていた通り、みんなすごくマメに連絡をしてくれている。


いつも帰る時間やご飯の有無、ご飯のメニューなんかをやり取りしているアプリのグループ内では、ツアーだったり移動中だったりのみんなの写真が毎日のように送られてくる。
きっとみんなだけのグループもあるだろうに、わざわざ優しい人達だなと思う。

特に誰もメッセージを残すことなく写真だけが送られてくるのは謎だけど。
返事は不要なのかなと思い、私もそのままスルーしてる。



そして当の本人壱馬くんは、何かと過保護で心配性らしく毎日のようにもう寮に着いたかご飯は食べたかなどしつこいくらい通知が止まない。
わざわざ返す必要もないようなものはスルーしても、私の生活サイクルを把握したかのように次々にメッセージが入るのだ。

全部を無視したらしたで面倒なことがみんなが寮を発った初日にして分かったので、帰る時間と出かける時間は毎日送るようにしている。
送ったら送ったで、どこに誰とと質問で返ってくるので私達のトークはほぼ私の日記になっていた。


なぜだ。
一緒に生活していたつい先日までは、個人の間ではほぼ連絡なんてしなかった間柄なのに。


まるで一人娘の一人暮らしを案じているお父さんみたいだ。
いや、お父さんは言い過ぎか。
お兄ちゃんくらいにしておこう。
嬉しいけど、もうちょっと軽めのお兄ちゃんでも良かったんだけどな。

ちょっとこの頻度の連絡は面倒なので、早く連絡しなくてもいい距離に帰ってきてほしいなと思った。
他意はない。たぶん。





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