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「俺が先に癒してもらおうと思ったんやけどなあ」
風呂入ってたら先越された、
言いながらちらっと視線を向けた先は赤ちゃんみたいな顔で寝てる北ちゃん。
なんだろう。
北ちゃんのそれと壱馬くんのそれとはどうにも同じ意味合いには取れなくて、私の中には疑問だけが残る。
北ちゃんはきっと本当にそうしてもらいに来たような気がするけど、壱馬くんのはからかいの一環であるようにしか感じられない。
壱馬くんは、そう感じている私の心境さえも見透かしたように軽く笑う。
ぶっちゃけ北ちゃんとは対照的で、彼は心情が読み取りにくい、と私は勝手に思ってる。
優しくしてくれるし良く接してくれるけど、それは多分他人になら誰にでもする、表面的な態度であるというか。
自分の本当のところを自分が気を許した相手以外には見せる気もさらさら無いんだろう、というのがここ1週間で捉えた彼の印象だった。
だから彼にはなんて言葉をかけていいかはわからない。
けど、ここは彼も口先では望んでいるのであろうセオリー通りに。
「壱馬くんも、ツアーは不安ですか？」
「んー」
彼は遠くを見つめて生返事をする。
そんなに考えることなのだろうか。
それとも、今の自分の心境を私に話すか話さないかで迷っているのだろうか。
でも彼は北ちゃんとは違う。
なんとなく次に続くであろうその答えも、分かってしまった。
「俺は楽しみやな。失敗する気もせえへんし、やってきたことがどんだけ通用するかはよ自分を試したい」
「…超自信家」
「はは、まあその通りやけど。面と向かって言われたんは初めてや」
「長所だと思いますけどね。でもそういう人には私なんか必要はないと思いますけど」
自分と真っ直ぐに向き合う北ちゃんを自分と比べて遠回しにバカにしたんじゃないかと感じてしまい、思わずツンケンした言い方になってしまう。
ちょっと言いすぎたかな、そう思ってちらっと壱馬くんを確認しようと横目で見る。
その意思の強い漆黒の彼の瞳はすでに私を捉えていた。
少年らしさの残る顔立ちなのに、どこか雰囲気が周りとは頭一つ抜けている気がする。
大人びたこの雰囲気は自分が作り上げたくて作っているものなのだろうか。
それとも。
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ナイロン(プロフ) - はじめまして！お話楽しく読ませて頂いています！最近RAMPAGEを好きになったばかりで作者さんの仰っていた占ツクに作品が少ない理由を知らないのですが、教えていただけませんか…？ (2019年11月19日 15時) (
レス) id: 0dbb836090 (このIDを非表示/違反報告)
も。(プロフ) - 紗綾さん» はじめまして〜！ご指摘ありがとうございます！実は今は読みやすさ重視で行間開けて書くようになったりしているのですが、何卒はじめの方の話にまで修正の手が回っていなくて…すみません。時間のある時に修正させて頂きますね！ (2019年6月1日 13時) (レス) id: db66c21382 (このIDを非表示/違反報告)
紗綾 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません...。 物語読んでいて思ったのですが...。 0-2のここの台詞が被ってるから行間隔が詰まっているのでしょうか？ 「暇でしょ」 「…まあそうともいうけど」 行間隔が詰まっていると読みにくいので あけてはどうでしょうか？ (2019年5月28日 17時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
はる子(プロフ) - ゆあさん» ありがとうございます（ ; ; ）なるべくできるよう頑張りますね！ (2019年3月13日 10時) (レス) id: d6e6231860 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - 更新待ってます (2019年3月13日 3時) (レス) id: 0eaf3d3c12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：も。 | 作成日時：2019年2月21日 12時
