苦手な瞳 ページ19
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気付くと、周りは静かになっていた。
テレビ組も見たいものが終わって部屋に帰ったのだろうか。
あれ、ていうか私何してたんだっけ。
明日からのメニューを考えて、北ちゃんが来て、話を聞いて…
そこまで思い出して、自分の太腿の重いけど温かい感触にハッと意識が完全に戻ってくる。
うわやば、私も一緒になって寝ちゃってたわ。
しかも手元を見ると北ちゃんの綺麗な赤髪に手を突っ込んだままだった。
恥ずかし…と思いながら本人に気付かれないようにさっと手を引く。
手元のiPhoneを見るともうすぐ今日が終わろうとしていて、あれから2時間くらい経ってしまっていたことに気付く。
いやいやいやテレビ組よ、そっとしておかないで起こしなさいよ。
冷静になって、テレビ組に責任転嫁をしてみる。
けど、私の肩と北ちゃんの体にはブランケットがかかっていて。
室内は暖かいとは言え、その辺の優しさはあったらしいテレビ組に、数秒前とは一転、温かい気持ちになる。
そろそろ北ちゃんを起こして、自室までちゃんと連れて帰らなきゃ。
まだふわふわした頭でとりあえずの目標を再確認して、北ちゃんの肩に手をかけようとした時だった。
「ぐっすりやったな」
「？！？！」
不意に耳元で囁かれたのは、小さいのによく響く低めの声。
まさかこの静かな空間に私達以外に人がいるとは思ってもみなくて、驚きのあまり声が出てしまいそうになる。
その前に声をかけてきた張本人、壱馬くんの手で口を塞がれて声にならない声がでて終わった。
しーと綺麗な唇に人差し指を当て北ちゃんの方をチラッと見る壱馬くんに、確かにこんな起こされ方はかわいそうすぎるなと納得する。
壱馬くんは、私の反応に声を押し殺して笑うと、ええ子やなと呟いた。
私は一体なんだと思われているんだ。
壱馬くんはそのまま静かにソファーの肘掛けに腰掛ける。
ん？あれ？今北ちゃんを起こしてあげようみたいな雰囲気じゃなかったっけ？
なぜ彼は寛ぎの体制に入っているのだろうか。
「北人、なんて言ってた？」
「…いろいろ、ツアーのこととかです」
本人のいないところで(すぐ近くにいるが意識が不在である)、勝手に他の人に話すのは違う気がしてぼやかして伝えると、壱馬くんはふーんと興味なさそうに言う。
いやじゃあなんで聞いてきたんだよ。と心の中でだけ言い返す。
ていうか、私なんかに聞かなくたって、お互いの心境はお互いの方が理解しあってるだろうに。
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ナイロン(プロフ) - はじめまして！お話楽しく読ませて頂いています！最近RAMPAGEを好きになったばかりで作者さんの仰っていた占ツクに作品が少ない理由を知らないのですが、教えていただけませんか…？ (2019年11月19日 15時) (
レス) id: 0dbb836090 (このIDを非表示/違反報告)
も。(プロフ) - 紗綾さん» はじめまして〜！ご指摘ありがとうございます！実は今は読みやすさ重視で行間開けて書くようになったりしているのですが、何卒はじめの方の話にまで修正の手が回っていなくて…すみません。時間のある時に修正させて頂きますね！ (2019年6月1日 13時) (レス) id: db66c21382 (このIDを非表示/違反報告)
紗綾 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません...。 物語読んでいて思ったのですが...。 0-2のここの台詞が被ってるから行間隔が詰まっているのでしょうか？ 「暇でしょ」 「…まあそうともいうけど」 行間隔が詰まっていると読みにくいので あけてはどうでしょうか？ (2019年5月28日 17時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
はる子(プロフ) - ゆあさん» ありがとうございます（ ; ; ）なるべくできるよう頑張りますね！ (2019年3月13日 10時) (レス) id: d6e6231860 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - 更新待ってます (2019年3月13日 3時) (レス) id: 0eaf3d3c12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：も。 | 作成日時：2019年2月21日 12時
