曲の中には物語が【WT】

嘘つきは恋のはじまり(スマ×きり) ページ47

-スマイル-
きり「スマイルって好きな人いる？」

急に問いかけてきた。

こういうの、いるって言ったら面倒くさいんだよな。

ス「いないけど？」

ほんとのことをいうやついるのかよw

きり「そっか」

雨の日も風の日も想い続けている人が目の前にいるのに。

『そっちこそどうなの？』

って聴きたいけど、君はすぐに話題を変えた。

きり「昨日のテレビ見た？めっちゃ面白いやつやってたんだけど〜」

好きな人がいるのか、知りたい。

でも怖い。

壊れそうなのに君は無邪気に笑う。

ズルい。

近づけば近づくほど遠ざかるみたいだ。

この胸の鼓動さえ聞こえてしまいそうなほど目の前にいるのに。

嘘つきのままでいればずっと友達でいられるから、そのほうが良いよね？

ほんのちょっと嘘をついた俺の恋心。

簡単に騙せるわけない。

だって雨の日も風の日もずっと想い続けている人。

こんなに好きなのに。






きり「スマイル、俺のことどう思ってる？//」

ス「良い友達だよ…？//」

きり「…そっか」

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