メリュー(きり×シャケ)ウミユリ海底譚の続き ページ41
-きりやん-
な「きりやん!大丈夫?」
きり「な、なかむ…あっ、シャークんは?!」
きん「シャークんは、もう…」
きり「嘘…」
ス「きりやんも危なかったんだからな」
ぶ「そうだよ!きりやんだけでも生きてて良かった…」
夕日が落ちるように胸が染まるから耳鳴りのような鼓動を隠して。
バスに乗った俺は言う。
きり「君は灰になった」
例えばこんな言葉さえ失う僕に言えたなら、
言いたかった。
『辛いことがあったら相談にのるよ』
『大丈夫?なにかあった?』って。
君は灯籠の咲く星の海に心臓を投げた。
何故なのか、全くわからなかった。
そして、俺は君の名前を呼ぶだけで、その他には声が出なかった。
それは俺じゃどうしようもなかった。
今は悲しくもないし苦しくもない。
ただ辛いだけ。
俺はシャークんが虐めを受けていたことを知った。
とても悲しかった。
心臓が痛い。
心臓というより、心のほうが痛いけど。
そしてシャークんがいなくなったことで、虐めの標的は俺へと変更された。
もういっそタヒにたかった。
虐めというものが、ここまで辛いものだと思わなかった。
シャークんはずっとこんな苦しみに耐えていたんだ。
そう思うと、罪悪感が押し寄せてくる。
きり「結局タヒぬのに辛いなんておかしいじゃん。生きてても苦しいんだから、タヒんで楽になっても良いじゃん」
な「駄目だよ!きりやんは俺達が守るから!」
ス「辛いことがあったらすぐに言え」
ぶ「タヒんだらもう楽しいことがないんだよ!生きてたら生きてて良かったって思えることが沢山あるんだよ!」
もうタヒのう。
そう思っても、ずっと思うだけで。
実行なんかしなかった。
きり「シャークんはたった1人で虐めを受けていたんだよ?俺達に迷惑をかけないように我慢してたんだよ?その罪悪感で俺が押し潰されそうなんだよ。シャークんには悪いけど、虐めだけでも耐えられる気がしない。こんなのがずっと続くなんてもう無理だよ…」
きん「少しでいいから、生きていよう?」
きり「シャークんだってどうせ、助けられなかった俺達にタヒんでほしいって思ってるよ。此方の世界に来て、一緒に居たいって思ってるよ」
な「そんなことない!シャークんは絶対に俺達に生きてほしいって思ってる!」
きり「…そっか。皆、ありがとう。俺もう行くね」
ぶ「帰るの…?」
きり「…行くだけ」
きん「何処に…?」
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is(プロフ) - いいえ、大丈夫です! (2020年3月5日 7時) (レス) id: 67d532d5a9 (このIDを非表示/違反報告)
チョコまんじゅう☆ - どうでしょうか?なんか駄作になってしまいました… (2020年3月4日 21時) (レス) id: a52b65d449 (このIDを非表示/違反報告)
is(プロフ) - ぜんまい少女時計はシャケでお願いします! (2020年3月3日 8時) (レス) id: 67d532d5a9 (このIDを非表示/違反報告)
チョコまんじゅう☆ - 了解です! (2020年3月2日 20時) (レス) id: a52b65d449 (このIDを非表示/違反報告)
is(プロフ) - じゃあ、レミングミングか、ぜんまい少女時計、スーサイドパレヱドをお願いします (2020年3月2日 17時) (レス) id: 67d532d5a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョコまんじゅう☆ | 作成日時:2019年11月17日 22時