スーサイドパレヱド(きん×ぶる) ページ37
-きんとき-
這い出た先の地獄の中心街で延命ばっかりのそんなCRUDじゃ、愛も買えない。
俺は’’愛’’というものを知らない。
聞いたことはある。
ほしいと願ったこともある。
今は俺と同じような境遇の奴といる。
友達だと呼べるのかはわからなかった。
俺は生きる価値がない。
タヒんだほうが得な気がする。
きん「もうタヒんでもいいかな?」
「駄目だよ」
きん「この世界にサヨナラをしても良いかな?」
「良くない。生きて?」
スーサイドパレヱド。
喜び。
期待。
最高。
こんな言葉は、神を呪う言葉になれ。
笑っていたいよ。
全部夢だって。
でも笑いかたすらも覚えていないんだ。
「この町には生け贄が必要なんだ。生け贄がなければ化け物が町に襲い掛かってくる。それは知っているでしょう?俺は生け贄に選ばれたんだ。ごめんね?ずっと一緒に居たかったのに…」
甲斐ない心臓を差し出すから、君を救いたい。
こんな俺はいらない。
でも、君は、俺と違って苦しくても笑って、俺を世話してて、リーダーシップが凄くて、この世界にはいる存在なんだ。
こんな醜い俺は誰も愛さない。
でも、君なら、誰かがきっと愛してくれるから。
俺は、最初で最後の幸福を捨てた。
スーサイドパレヱド。
生とタヒの境目。
恐れを知らないその眼を射ようか?
わかっていたんだ。
全部嘘だって。
本当は愛されていた。
でも自分で否定していたんだ。
自分で気付いていないふりをしていただけ。
俺は自分の顔を忘れ、銃を構える。
きん「痛い!」
ちょっとやられちゃった…
スーサイドパレヱド。
喜び。
期待。
最高。
こんな言葉は、神を呪う言葉になれ。
スーサイドパレヱド!
今日タヒんでもいいと思っていた。
きん「あれ、人…?」
?「ん?生け贄の子?人喰いの奴が居たはずなんだけど」
きん「倒した。なんで生きてる人がいるの?」
ぶ「僕は人喰いの奴と友達なんだ。だからここで暮らしてた。僕はぶるーく。君は?」
きん「俺はきんとき。まさか暮らしている人がいるなんて」
君に触れて、心が芽生えてきた。
生きたいと思うようになった。
願ってしまった。
生きる理由が出来た気がした。
それが夢だともしらずに。
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夢はいつからだったのでしょうか。
それはきっと、銃を構えた後でしょう。
『痛い』それはタヒの最後の言葉だったのだと思います。
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is(プロフ) - いいえ、大丈夫です! (2020年3月5日 7時) (レス) id: 67d532d5a9 (このIDを非表示/違反報告)
チョコまんじゅう☆ - どうでしょうか?なんか駄作になってしまいました… (2020年3月4日 21時) (レス) id: a52b65d449 (このIDを非表示/違反報告)
is(プロフ) - ぜんまい少女時計はシャケでお願いします! (2020年3月3日 8時) (レス) id: 67d532d5a9 (このIDを非表示/違反報告)
チョコまんじゅう☆ - 了解です! (2020年3月2日 20時) (レス) id: a52b65d449 (このIDを非表示/違反報告)
is(プロフ) - じゃあ、レミングミングか、ぜんまい少女時計、スーサイドパレヱドをお願いします (2020年3月2日 17時) (レス) id: 67d532d5a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョコまんじゅう☆ | 作成日時:2019年11月17日 22時