曲の中には物語が【WT】 (ページ13)

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悪ノ召使(ぶる×なか) ページ13

-ぶるーく-
僕には兄、なかむが居る。

でもその兄は、この国の王。

だから僕は君の召使。

運命が別れた、哀れな双子なんだ。

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期待のなか僕らは産まれた。

国民全員が祝福してくれた。

でも大人達の勝手な都合で、産まれた時間はほんの少ししか変わらないのに、僕らの未来は2つに裂けた。

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たとえ、世界の全てが君の敵になろうとも、僕が君を守るから！

ぶ「なかむはそこで笑ってて！」

君は国王、僕は召使。

運命が別れた、哀れな双子なんだ。

君は国王だし、僕の兄。だから君を守るよ。

その為なら、僕は悪にだってなるよ。

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隣の国へ出掛けたときに、街で見かけた緑のあの子。

サイコパスだけど優しくて仲間思いで素敵な笑顔に、僕は一目惚れをした。

だけど、君があの子のことを

な「消してほしい」

と願うなら僕はそれに答えよう。

君の為に…

涙が止まらないけど。

君は国王、僕は召使。

運命が別れた、狂おしき双子。

ぶ「今日のおやつはブリオッシュだよ」

な「本当？！やった～♪」

君は無邪気に笑った。

もうすぐこの国は終わるんだろうな。

怒れる国民達の手で。

これが報いだと言うのならば、僕はあえて、それに逆らうよ。

ぶ「これを着てすぐ逃げて！」

僕はパーカーを差し出した。

な「なんで！そしたらぶるーくが！」

ぶ「大丈夫！僕らは双子だよ？きっと誰にも分からないって！」

な「ぶるーく…」

なかむは僕の服を着て逃げた。

僕はなかむの服を着て、なかむの代わりになった。

僕は国王、君は逃亡者。

運命が別れた悲しき双子。

君を悪だと言うのならば、僕だって人をやっているんだから、僕も悪だと言えるよ。

ぶるーくーーーーーーーーーーーーーーーーー
たとえ世界の全てが君の敵になろうとも僕が君を守るから君は何処かで笑ってて！
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なかむーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ついにその時がやって来て、終わりを告げる鐘が鳴る。民衆などには目をくれず、君は俺の口癖を言う。
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君は国王、僕は召使。

運命が別れた、哀れな双子。

君を守る為なら、僕は手を汚しても良いよ。

国民「おらぁ！やれぇ！」

もしも、生まれ変われるならば、その時はまた遊んでね