第107話 "父親たちの盃" ページ10
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眠っていたエースも宴に参加し、飲んで食って踊っての大騒ぎに拍車がかかる。息子たちの楽しそうな様子を眺めながら、白ひげは王様と酒を酌み交わす。
「グララララ…海賊をこうやって歓迎する国がいるとはな。
「いやいや、普段はこの島は外の者の入国を一切許さない、孤高の島なんだ。こうやって島の外の人間を歓迎するのは、ここ100年なかったことだ。王女が招いたお客様でなければ、島に近づいた時点でAの能力で眠らされ、それをすり抜け近づけても島を囲む竜巻が行く手を阻む。」
ウィンディ島より先へ進みたい海賊たちは、
「半年前、この島は島の宝を狙った海賊に襲われた。島の腕に覚えのある戦士たちは歯が立たず、この国は滅びるのを待つのみだった。しかし、エース君率いるスペード海賊団が島を救ってくれた。Aは縁あってそのとき、彼らと行動を共にしていてね。」
「王女が海賊をしてたのか。グラララ…数奇な運命があるもんだ。」
「島で一番の強者が王女というおかしな国なもので。しかし、まさか島の外の人間と、しかも海賊と結ばれることを望むとは思わなかった。」
王様は、愉快そうに笑う。白ひげはその王の横顔に娘を想う父親の姿をみる。いま、息子たちを眺める白ひげの横顔も、この王と同じ表情をしていた。
「親は、ただ子供の幸せを願うだけだ。ニューゲートさん、エース君はいい人だ。娘をお嫁に出してよかった。」
「グラララ…それはこっちの台詞だろう。子供の幸せを願って、今日は乾杯しよう。」
二人の父親は盃を交わした。その瞳には幸せそうな我が子たちの姿が映っている。
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「エース！こっちこいよ！このフルーツうまいぞ！コックの俺が保証する！」
「お、サッチ！みんな集まってるのか？すげぇ騒ぎだな。」
「とかいって、いつの間にか騒ぎの中心にいるのはいつもお前じゃねぇか。ここに座れ！ここが特等席なんだ。」
「特等席って？」
サッチの返事を聞く前に、音楽団による演奏が始まりエースたちの前で踊り子たちが踊り始めた。
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あむさぎ(プロフ) - 撫子さん» コメントありがとうございます！！とっても嬉しい言葉を頂けて…はい！がんばります！！ (2021年1月27日 23時) (
レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
撫子(プロフ) - 早く続きが読みたくなりました。応援してます。頑張って下さい。 (2021年1月25日 23時) (レス) id: c1d82146a2 (このIDを非表示/違反報告)
あむさぎ(プロフ) - かなでさん» コメントありがとうございます！イスカ登場させたいと考えていたので無事に登場出来て良かったです！はい！頑張ります！ (2021年1月25日 18時) (レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
かなで - イスカ大好きなので、登場する小生があってめっちゃ嬉しいです！これからも頑張って下さい！ (2021年1月24日 9時) (レス) id: dda8ded754 (このIDを非表示/違反報告)
あむさぎ(プロフ) - ノノさん» そうなりますね！ちょっとワクワクします！大学の課題で手いっぱいでなかなか更新できてませんでしたがすこしずつ書き始めます！ (2020年6月18日 11時) (レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年5月30日 16時
