第143話 "カウントダウンが始まる" ページ47
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船が正義の門の海流に入ったため、Aの力は不要となり、上官から休息をとるように言われる。Aはそれを二つ返事で了解し、ギダーノに惜しまれながらAは、部屋を後にする。
部屋をでてしばらく歩くと横から伸びてきたうでに口をふさがれ、廊下の影へと引きずり込まれる。しかし、Aは慌ててはいない。この手の正体が誰なのか気づいているからだ。
「ったく…お前は機関室で何をしていたんだ？厳重そうなあの装備は何だったんだ？呼び戻しに行こうと思ったら、なぜか上官がAはいったい何者なんだと聞いてきたぞ。」
イスカはあきれ顔でAにため息を吹きかける。Aはイスカの腕の拘束から抜け出すと、ごめんごめんと軽く謝りながら簡単に事の次第を説明する。聞きながら、イスカのあきれ顔はどんどんと質が高まっていった。
「なんで、口をださずに一海兵として仕事を全うできないのかな。まぁ、何とかやり過ごせたからいいが。」
「航海士の血が騒いじゃって…。あ、そうだイスカ、どうやって海軍の情報へ私の情報を書き込んだの？」
「あぁ、Aに頼まれていた資料…今回のマリンフォードへ配属された海兵や武器の情報、それらの配属場所、使われる場所、役割が載ってるこれに、新しい情報を書き込む方法が記載されていたから、部隊の下っ端に私たち二人の情報を付け加えておいたんだよ。万が一のこともあると思ってね。」
まさか、あんなすぐに役立つとは思っていなかったとイスカは付け足す。そう、イスカが探していた資料とは海兵たちの情報が載っている機密情報のことだったのだ。これさえあればエース救出へ一歩、いや数十歩近づける。Aは御礼をいいながら資料を食い入るように見て情報をインプットする。
「…うん。よし、OK。この資料はもう大丈夫。すぐに元の場所へ戻しておこう。ないとバレたら大騒ぎだよ。」
「いまの時間で覚えきったのか。すごいな。」
「まぁね、攻め入る時とか、逃げる時とか、情報をインプットするのに時間かけてたら捕まっちゃうからね。」
イスカが苦労して手に入れた資料は、ほんの数刻でその役目を終え、再び資料室へと戻された。資料室を後にすると、二人はそのまま食堂へと向かう。
「正義の門の海流に入ったってことは、もう少しでマリンフォードだ。今のうちに腹ごしらえしておこう。」
エース救出までのカウントダウンが始まる。
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あむさぎ(プロフ) - 撫子さん» コメントありがとうございます！！とっても嬉しい言葉を頂けて…はい！がんばります！！ (2021年1月27日 23時) (
レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
撫子(プロフ) - 早く続きが読みたくなりました。応援してます。頑張って下さい。 (2021年1月25日 23時) (レス) id: c1d82146a2 (このIDを非表示/違反報告)
あむさぎ(プロフ) - かなでさん» コメントありがとうございます！イスカ登場させたいと考えていたので無事に登場出来て良かったです！はい！頑張ります！ (2021年1月25日 18時) (レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
かなで - イスカ大好きなので、登場する小生があってめっちゃ嬉しいです！これからも頑張って下さい！ (2021年1月24日 9時) (レス) id: dda8ded754 (このIDを非表示/違反報告)
あむさぎ(プロフ) - ノノさん» そうなりますね！ちょっとワクワクします！大学の課題で手いっぱいでなかなか更新できてませんでしたがすこしずつ書き始めます！ (2020年6月18日 11時) (レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年5月30日 16時
