第138話 "機関制御室" ページ42
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「あの、手伝ってほしい仕事というのは何でしょうか？」
「あぁ？あ、言ってなかったか、この船の航海士が連日の激務でヘバっちまってな。舵取りに苦戦していて…。」
航海士が倒れたから？なぜその理由でいち海兵(の装い)であるAに声が掛けられたのか。質問に対する回答に納得できないまま操縦室(機関室)へやってきたとき、Aは即座に理解した。
「この船…制御盤めちゃくちゃ面倒ですね…。」
「あぁ、制御盤を指示通りに押すだけで人数がいる。」
今Aが乗っているような大型の船は、船の方向を決めるハンドルがある場所と船のエンジンを動かすハンドルがある場所の二か所が船を操縦している。いま、Aが連れてこられたのはエンジンを動かす
Aの目の前を海兵たちが右往左往しながら、制御盤のボタンやらハンドルやらを動かしてエンジンをコントロールしている。
なぜAが"面倒"といったのかというと、制御盤に搭載されているメーターの数、ボタン、レバー、計測器の数が異常に多いのだ。しかも、ボタンの一つ一つが手のひら一つ分くらいにでかい。レバーなんかは両手で引かなければいけないだろう。
「右から4番目！下から２番目のレバーを15度あげろ！！！」
「第４パネルで点滅しているパネルをチェックして報告！！」
ドアをくぐったAの後ろから力強い声が飛び交う。この指示にしたがって海兵たちは動いているようだ。
「あの方が、航海士ですか？」
「そうだ。ここ一か月間物資を運ぶ船が往復していたんだが、連日船を動かし続けてたまりにたまった疲労のせいで手の関節という関節が重度の腱鞘炎でうごかせんらしい。」
あの航海士が手が使えなくなったというのなら、この制御盤を押す係が一人減ったくらいの被害だろうに。なぜここまでこの部屋はあわただしいのだろうか。Aが疑問に思っていると、航海士がため息交じりに愚痴をこぼす。
「手がこうなってなきゃ、俺一人で制御できんのによぉ…なさけねぇ。俺以外に扱える奴はいねぇのか…。」
航海士が見つめる先には、機械でできたリュックサックがあった。
「おい、ぼぅっとしてないでお前も手つだ…なにしてるんだ？」
好奇心に負けてAがリュックを背負うとリュックから100本はあるかというロボットの手とヘッドセットが出てきた。
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あむさぎ(プロフ) - 撫子さん» コメントありがとうございます！！とっても嬉しい言葉を頂けて…はい！がんばります！！ (2021年1月27日 23時) (
レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
撫子(プロフ) - 早く続きが読みたくなりました。応援してます。頑張って下さい。 (2021年1月25日 23時) (レス) id: c1d82146a2 (このIDを非表示/違反報告)
あむさぎ(プロフ) - かなでさん» コメントありがとうございます！イスカ登場させたいと考えていたので無事に登場出来て良かったです！はい！頑張ります！ (2021年1月25日 18時) (レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
かなで - イスカ大好きなので、登場する小生があってめっちゃ嬉しいです！これからも頑張って下さい！ (2021年1月24日 9時) (レス) id: dda8ded754 (このIDを非表示/違反報告)
あむさぎ(プロフ) - ノノさん» そうなりますね！ちょっとワクワクします！大学の課題で手いっぱいでなかなか更新できてませんでしたがすこしずつ書き始めます！ (2020年6月18日 11時) (レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年5月30日 16時
