第136話 "潜入開始" ページ40
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「おい、そこのお前ら！何しているんだ！」
「は、はい！」
がたいがいい男が、部屋の隅でコソコソとお喋りをしているらしき若い海兵二人に声をかける。現在、どの海兵も貨物の運び込みや備品の確認作業、動作確認などのさまざまな業務におわれている。目を回すような忙しさに少し休憩しようとあまり人が使っていない倉庫の扉を開けたところ先客がいたのだ。
自分も一休みに来たので、目の前の二人が一息ついていることに共感を持つが、格好からして自分より下の階級の彼らが、サボっている姿を見過ごすわけにはいかずに強めの口調で声をかけたのだ。
「すみません！すぐに仕事に戻ります！」
「失礼しました！」
上官に対して思わず感心してしまうほどの綺麗な敬礼をしてから、すぐに部屋を出ていく二人。すると、片方が男の横を通り過ぎる際に、何かを落としていった。すぐに男はその一人の腕をつかみ引き留める。平均男性よりも細い腕に少し驚くも、しっかりと鍛えているらしく予想外に強い力が腕にかかった。
「おい、なにか落したぞ。」
男はそういいながら、若い海兵が落したものを拾い上げる。それは、海兵全員に配布されている階級と名前などの情報が記載されている身分証だった。裏返しになっているため、海軍のマークが記載されている面が見えている。
拾い上げる際に、無意識にひっくり返して確認しようとすると、若い海兵が慌てて男の手から身分証を受け取りペコペコと頭を下げる。
「す、すみません！ありがとうございました！では、自分は持ち場に戻りますので！」
そういって、そそくさとその場を立ち去って、先に出ていったもう一人の海兵の後を追うようにかけていった。男は、あわただしいやつだな、と思いながら時計を確認する。もう次の作業の時間が迫っており、休憩の時間は取れないことがわかり、ため息をつきながら自分の持ち場へと歩き始めた。
・
「はぁ、危なかった。」
「A、呼び止められていたが、大丈夫だったか？」
「大丈夫！身分証見られるとこだったけどぎりぎりセーフだったよ。」
Aは手に持った身分証をイスカに見せる。そこには屈服の良い男の写真と彼の名前が書かれていた。これが見られていたら先ほどの男はAと身分証の人物が違うことに気づいただろう。
二人は現在、プリペーアから出発する船に乗り込んでいた。行先は勿論マリンフォードだ。
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あむさぎ(プロフ) - 撫子さん» コメントありがとうございます！！とっても嬉しい言葉を頂けて…はい！がんばります！！ (2021年1月27日 23時) (
レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
撫子(プロフ) - 早く続きが読みたくなりました。応援してます。頑張って下さい。 (2021年1月25日 23時) (レス) id: c1d82146a2 (このIDを非表示/違反報告)
あむさぎ(プロフ) - かなでさん» コメントありがとうございます！イスカ登場させたいと考えていたので無事に登場出来て良かったです！はい！頑張ります！ (2021年1月25日 18時) (レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
かなで - イスカ大好きなので、登場する小生があってめっちゃ嬉しいです！これからも頑張って下さい！ (2021年1月24日 9時) (レス) id: dda8ded754 (このIDを非表示/違反報告)
あむさぎ(プロフ) - ノノさん» そうなりますね！ちょっとワクワクします！大学の課題で手いっぱいでなかなか更新できてませんでしたがすこしずつ書き始めます！ (2020年6月18日 11時) (レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年5月30日 16時
