第135話 "過去の栄光" ページ39
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「これは、さっき話した正義の門とその周辺の海図だ。海軍を辞める前に一通り、海軍本部周辺の海図を記憶しておいたんだ。あと、各地域の本拠地とかね。」
話しながら、イスカは指で海図をなぞりながらある場所を探す。そして、ようやく目当ての文字を見つけ出す。
「あった、この島。」
Aはイスカが指さすところを覗き込む。そこは小さな島だった。名前は…
「プリペーア…？初めて聞く名前。」
「そうだろうな。この島を
「…？ここはどんな島なの？」
「プリペーアは海軍が所有する島の一つだ。海軍が大戦の前に準備を整えるために拠点とする島だ。様々な武器や、船がそろっている島。」
確かに、海軍本部があるのはマリンフォードだが、そこにすべての物資がそろっているわけではないだろう。普段から必要な分の武器などはあるだろうが、今回は白ひげが関わってくる歴史的な大戦…万全を期して、必要以上の準備を整えているはずだ。つまり、武器や船の補充が確実にされている。
Aは、イスカが考えていることを即座に理解した。
「つまり、この島から出発するマリンフォード行きの船に潜り込めばいいんだね。」
「あぁ、そういうことだ。」
イスカの返答をきいてAはニィッと笑う。その表情にエースが重なりイスカは微笑む。
「この島への行き方は把握している。処刑までの日数からして、マリンフォードへの物資を載せた最後の船が出るまでに間に合うはずだ。…だが、この島にいるのは皆海軍、しかも警備もかなり強固なものだ。うまく侵入できるかどうか…。」
「イスカ、目の前にいるのがただの王女様だと思ってない？？私はエースと出会うまでは賞金稼ぎをして暮らしていたんだよ？海賊船への侵入、潜入は勿論、情報収集のために海軍にだって潜り込んでたんだから、まっかしといて！！」
そういいながらAは振りかぶってイスカに向かって何かを投げる。正確にはAは何も握っていなかったため、ただ投げる動作をしただけだが、イスカの頭に様々な映像が送り込まれ過ぎ去っていった。それはAが過去にしてきた"悪いこと"の数々だった。
Aは、胸をポンと叩いて今日一番の笑顔を見せたのだった。
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あむさぎ(プロフ) - 撫子さん» コメントありがとうございます！！とっても嬉しい言葉を頂けて…はい！がんばります！！ (2021年1月27日 23時) (
レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
撫子(プロフ) - 早く続きが読みたくなりました。応援してます。頑張って下さい。 (2021年1月25日 23時) (レス) id: c1d82146a2 (このIDを非表示/違反報告)
あむさぎ(プロフ) - かなでさん» コメントありがとうございます！イスカ登場させたいと考えていたので無事に登場出来て良かったです！はい！頑張ります！ (2021年1月25日 18時) (レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
かなで - イスカ大好きなので、登場する小生があってめっちゃ嬉しいです！これからも頑張って下さい！ (2021年1月24日 9時) (レス) id: dda8ded754 (このIDを非表示/違反報告)
あむさぎ(プロフ) - ノノさん» そうなりますね！ちょっとワクワクします！大学の課題で手いっぱいでなかなか更新できてませんでしたがすこしずつ書き始めます！ (2020年6月18日 11時) (レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年5月30日 16時
