第116.5話※この話だけ性的表現があります。(飛ばしても話の内容は繋がりますので、苦手な方は飛ばしてください) ページ20
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「エースは強いけど、弱いんだよ。」
エースを見つめるAは、今にも泣き出しそうな表情を浮かべる。自分を想って、少女が顔をゆがめていることが、エースにとっては、少女を愛しいと思うに十分な理由だった。
「A、ありがとな。でも俺は船の唯一のルールを破ったティーチを許せない。追いかけて、けじめをつけねぇと…。」
「うん…。わかってる…。私はもうこの島を離れられない。この島に私がいることが今ではこの島を守るために必要なの。だから、エースにはついていけない。でも…。」
Aは、もう一度エースの姿を瞳にうつす。愛しいこの人は今自分の目の前にいる、手が届くこの距離にいる彼が、もうすぐ途方もなく遠いどこかへいってしまう。ならば、離れてしまう前に、
「エースの船出を止めることはできないし、私はエースの背中を押す存在でいたい。でもね、エース、一つだけお願いがある。」
「なんだ？」
Aは、一つ、深呼吸をしてから、それでも、瞼はとじたまま、いつもの元気な声とは正反対の、小さな声で話始める。
「私に…エースを刻み込んでほしい。離れていても、エースを感じられるように。エースの体温も、声も、匂いも、全部…。全部わたしに刻み付けて…。」
Aの言葉に、驚きを隠せないエース。しかし、ぎゅっと目をつぶって、腕を開くAの姿は、ただ、エースを待っている。全身でエースを求めるAを、エースは強く抱きしめ、そのまま毛布に沈み込むようにAを押し倒すと、今まで以上に熱く、激しいキスをした。
火照る身体から、ちらちらと上がる炎がAの瞳に反射する。
エースがAの身体に自分を刻み付けるように、Aもまた、エースの身体に自分を刻み付けた。
二人の境界線がなくなるくらい、強く抱きしめ合った。
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あむさぎ(プロフ) - 撫子さん» コメントありがとうございます！！とっても嬉しい言葉を頂けて…はい！がんばります！！ (2021年1月27日 23時) (
レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
撫子(プロフ) - 早く続きが読みたくなりました。応援してます。頑張って下さい。 (2021年1月25日 23時) (レス) id: c1d82146a2 (このIDを非表示/違反報告)
あむさぎ(プロフ) - かなでさん» コメントありがとうございます！イスカ登場させたいと考えていたので無事に登場出来て良かったです！はい！頑張ります！ (2021年1月25日 18時) (レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
かなで - イスカ大好きなので、登場する小生があってめっちゃ嬉しいです！これからも頑張って下さい！ (2021年1月24日 9時) (レス) id: dda8ded754 (このIDを非表示/違反報告)
あむさぎ(プロフ) - ノノさん» そうなりますね！ちょっとワクワクします！大学の課題で手いっぱいでなかなか更新できてませんでしたがすこしずつ書き始めます！ (2020年6月18日 11時) (レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年5月30日 16時
