第108話 "島の踊り子" ページ11
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陽気な音楽隊の音楽に合わせ、踊り子たちが華麗に踊る。体にぴったりとした衣装はトップスが短くお腹部分が露出している。ロングスカートは踊り子の動きに合わせふわっと広がりとても綺麗だ。
「すっげぇ。」
思わずエースが感嘆の声を漏らす。すると、すかさずサッチがエースの肩を引き寄せ同士を称えるように笑う。
「あっはっは！だろ！さっきも見たけどこの踊り子さんたちめちゃくちゃ可愛いし、ダンスもうまいんだ！特等席に感謝しろよな。」
すると、急に音楽の雰囲気がガラッと変わる。先ほどまでの陽気な音楽から一転、笛の音を主旋律とした静かで、厳かな曲だ。
少し、緊張感が漂うなか、踊り子たちは脇へとはけていく。そして代わりに、一人の踊り子がふわりと、舞う様に登場する。
他の踊り子たちよりも豪華な重量のあるアクセサリーをつけているにもかかわらず、軽やかに舞い踊る。
獣の面をつけ、顔は見えないがエースは笑っている様に感じた。なにか神聖な雰囲気漂う音楽と、なによりも目の前の一人の踊り子にいつのまにか宴会場にいた全員が目を奪われていた。
「グラララ‥あの踊りは何か意味が込められているようだが。」
「えぇ、あれは、旅立つ者の無事を祈る踊り。神様になりきって踊り、その力で加護を与えているだ。」
白ひげと王様も踊り子の踊りに見入る。厳格な音楽はだんだんと柔らかな、明るいものへと変わっていき、そして、音楽はクライマックスを迎える。
腕に、額に、汗をにじませながら、熱く踊る踊り子、その熱は観客に広がり、手拍子が鳴り響く。
そして、高くジャンプすると、空中で一回転して、華麗に着地、それと同時に音楽が止み、一瞬静けさが部屋を包む。しかし、会場は一転、鳴り止まない拍手で溢れた。
エースもサッチも腕が引きちぎれるくらいの拍手を送っていると、拍手の中踊り子が、頭の後ろに手をやり、お面を結ぶ紐をほどきながら歩み寄る。
「お？お？なんだなんだ？」
サッチがなにやら期待していると、踊り子はエースの前で両膝をつく。そしてお面を外す。
「な、A！！？」
「えへへ、びっくりした？どう？綺麗だった？」
満々の笑みのAにつられて、エースも笑いながら
「あぁ、すっげー綺麗だった。」
と答えた。その日の宴は大いに盛り上がった。
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あむさぎ(プロフ) - 撫子さん» コメントありがとうございます！！とっても嬉しい言葉を頂けて…はい！がんばります！！ (2021年1月27日 23時) (
レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
撫子(プロフ) - 早く続きが読みたくなりました。応援してます。頑張って下さい。 (2021年1月25日 23時) (レス) id: c1d82146a2 (このIDを非表示/違反報告)
あむさぎ(プロフ) - かなでさん» コメントありがとうございます！イスカ登場させたいと考えていたので無事に登場出来て良かったです！はい！頑張ります！ (2021年1月25日 18時) (レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
かなで - イスカ大好きなので、登場する小生があってめっちゃ嬉しいです！これからも頑張って下さい！ (2021年1月24日 9時) (レス) id: dda8ded754 (このIDを非表示/違反報告)
あむさぎ(プロフ) - ノノさん» そうなりますね！ちょっとワクワクします！大学の課題で手いっぱいでなかなか更新できてませんでしたがすこしずつ書き始めます！ (2020年6月18日 11時) (レス) id: b3e4a8557d (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年5月30日 16時
