【黒の組織】あなたが愛しくてたまらない…season1 (ページ28)

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まさか… 降谷零side ページ28

ｶﾙｰｱ「はーい。上がって。」

チャイムを鳴らすとすぐにカルーアが出てきた。

ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「おじゃまします。」

ｶﾙｰｱ「キール、リビングに行っといてくれる？」

ｷｰﾙ「わかったわ。バーボン、こっちよ。」

キールの後についていく。

ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「それにしても、広い家ですね…」

ｷｰﾙ「ああ…親戚がどっかの財閥らしくて。」

そんな他愛もない話をしている時。

ｶﾙｰｱ「はい、どうぞ。」

カルーアがブラックを持ってきてくれた。

ｷｰﾙ「ありがとう。」

ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「ありがとうございます、カルーア。それで、話とは？」

気になったので聞いてみる。

ｶﾙｰｱ「クククッ…」

するとカルーアは突然笑いだした。

ｷｰﾙ「ど、どうしたの、カルーア！？」

ｶﾙｰｱ「この後におよんで白を切るつもり？私に呼ばれた理由なんて、自分が一番よく分かってるんじゃないの？ね、CIAの本堂瑛海さん？」

！！キールがCIA！？
…なるほど、それならイーサン本堂の件も納得がいく。

瑛海「っ！」

ｶﾙｰｱ「キールだけじゃないわ…ねえ、バーボン？いや…警察庁警備局警備の降谷零くん？」

俺もされたから…してやるよ！

零「…その言い方は少し卑怯ですよ？警察庁警備局警備企画課情報第二担当理事官こと裏理事官の黒瀬怜さん？」

瑛海「なによ…バーボンは薄々気づいてたけど、カルーアもなんて。」

怜「そのことだけど、実は少し違うんだ。」

理事官の怜モード。

それに、少し違う？

零「どういうことですか……」

必死に考える。

どんな仮説を立てても出てきた答えはたった一つ…

零「っ！まさかっ！」

怜「ああ。最初に一つ言っておくが、情報は流していない。私は公安にネズミがいないか見張るためのスパイってわけさ。」

いやでも、俺はそのネズミ、だ。

瑛海「それで…？私たちの正体を暴いて、何がしたいの？」

怜「クスッ…ねえ二人共、ボスに疑われないいい方法があるんだけど…聞く？」

怜は小さく笑って、俺たちに尋ねた。