学園ヘタリア〜今日から始まる私と貴方の物語〜

恋日記４２日目、恋人みたい。 ページ47

とりあえず酔いがさめるまでアーサーを部屋にいさせてあげることにした。
予備にあった布団を敷いて、座らせてあげる。
ボーっとしたような目で渡した水を受け取った。

しばらくの沈黙

重い・・・・・空気が重い・・・・
いったいなんなんだ。
ただ来たかっただけ・・・？


一人で悶々としているとアーサーに腕を引っ張られた
急に腕を引っ張られたので抵抗できるはずもなくアーサーに乗っかる感じで倒れる

あまりの恥ずかしさに顔が赤くなるのが分かる。
抵抗しようとしても腰の部分をがっちりホールドされているので動けない

英「しばらく・・・・このままで、いいか・・・？」


やっと搾り出したような声でたずねるものだから、いいえ、といえるはずもない。
しょうがない。なにか、悲しいことでもあったのだろう。
抵抗することをあきらめると、とりあえず辛くない体制になるように少しだけ移動した。
ゆっくりと背中に腕を回し始める。

こうして抱かれるのは何回目だろうか。
あ、変な意味じゃないですからね。決して。
二回とも理由を伝えられずに抱きしめられるだけだった。

誰にでもこういうことをするのだろうか。この人は。
そうおもうと胸が痛くなる。

いや、たぶんそれはないだろう。
理由を問われただけであんなに真っ赤になる人がそんなことするはずがない
そう、信じていたいだけなのかもしれないが。

少しのアルコールのにおいと、前と変わらない紅茶と薔薇の香りが心地よい

彼は他の人と比べたら細身のほうであるとおもう。
でも、やっぱり私とくらべたらいくら細く見えても男の人なんだな、と分かる


恥ずかしい。恥ずかしくて顔、しばらく上げられないかも・・・
今感じている暖かさをずっと噛みしめていたい。そう思った。

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