学園ヘタリア〜今日から始まる私と貴方の物語〜

恋日記３４日目、決意 ページ38

保健室

怪我をした左手をアーサーが丁寧に包帯を巻いてくれている
けっこう手先が器用なんだな、と思う。

さっきからアーサーが苦しそうな顔をしているのはなぜだろう。


A「アーサー、大丈夫？」


英「ん、なにがだ」


A「・・・さっきから、苦しそうな顔してる」


「べつに大丈夫だ」と彼は言っていたが、どうしてもなにかひっかかる。
それ以上二人ともけがの手当てが終わるまで一言も話さなかった。


英「ほら、これでいいか？」


A「うん、有難うアーサー。」


英「あぁ・・・・・」


まだ暗い顔をしているアーサー。
もしかして・・・私が何かしたのかもしれない。
不安になってきた


英「・・・・もういい」


A「・・・・え？」


何のことかさっぱり分からない
やっぱりなにか彼にしてしまったのだろうか
怖がられた？嫌われた？
マイナス思考のことばっかり考えてしまう。


英「もう、Aは苦しまなくていい。
　
　 誰かのために怪我しなくていい。

　 もしも、またアイツが来たら・・・


　
　 俺がAを守ると誓う。」


驚いてなにも言えなかった
怪我したことを気にしていたのかもしれない
私が一人で抱え込んでいると心配してくれたんだ・・・

本当に、口には出さないけど、分かりにくいけど
彼はとても優しいのだ


英「・・・・アイツが来たときだけじゃない。
　 ずっと、Aを守りたい。
　 Aに傷ついてほしくないから


　 それに・・・・俺はお前のことｇ」


米「A！怪我したって本当かい！！？」


日「大丈夫でしたか！？」


・・・・アルの声で聞こえなかった・・・最後のとこ
なんて言ったんだろう
というか、噂広がるのはやいな

A「大丈夫だよ・・・・・」


来てくれたみんなに対応するのが精いっぱいな私は
とりあえず屋上に行くことにした(逃げる為に)

そうだ、アーサーにもさっきのお礼を言わなくちゃ


A「アーサー」


英「っ！な、なんだ？」


A「ずっとお願いね、騎士(ナイト)さま？」


我ながら恥ずかしい言葉だな、
恥ずかしすぎるので少し早歩きで屋上に向かった

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