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「裕太…」


裕太「ん？」


「いつも私の事、心配してくれて話聞いてくれて…本当にありがとう」


裕太「当たり前やろ。俺、Aのアイアンマンなんやから」


「それは、よくわかんないけど」


裕太「急に冷たっ！」


「ごめんごめん(笑)」









裕太に全部話せて、なんかスッキリした。



それでね？分かったんだ。

私、臣さんとの事を過去の恋愛として話してるんだって。


それにちゃんと気が付けて、よかった。









裕太「なんかあったら、いつでも話聞くって言うたのに。そんな悩んでたんなら、はよ来いや」









そうだね、そう言ってくれてたのにね。

私1人で解決しなきゃって、また思ってたみたい。

懲りないなぁ、私も。









「何でも聞いてくれるの？」


裕太「おう！当たり前や！」


「じゃあ、今日何食べたらいいと思う？って電話してもいいの？」


裕太「そんなんすぐに決めたるわ！」


「じゃあさ、じゃあさ！夕飯のバイキングで、餃子と焼売があるとしますー」


裕太「お、おう」


「どっちが美味しいと思う？ってのも聞いてもいい？」


裕太「いや、ええけどさ。さっきから食いもんばっかやんけ(笑)」


「だって何でもって言ったからぁ」


裕太「せやな。食いもんでも、飲みもんでも、動物でも、宇宙人でも何でも来いっ！」


「宇宙人って(笑)でも、心強い！宜しくお願いします」


裕太「まっかせなさーい！！」









優しい、裕太は本当に。

みんな優しいけど、裕太にしか出せない優しさが滲み出てる。

今までも、これからも私はどれくらいこの優しさを貰えるんだろう。






最後の一口を同時に食べて、立ち上がった裕太に続いて立てば、ふんわり笑って頭を撫でてくれた。









裕太「俺が付いてるから大丈夫や」


「…うん！」


裕太「亜嵐くんやって、龍友くんやって、隼やって。涼太もメンさんも玲於も、みーんなAの事思ってるから」


「うん」


裕太「あ。あと敬浩さんもな？」


「そうだね(笑)」


裕太「だから…お前は、大丈夫」









・








小さい頃、ママにもよく『Aなら大丈夫』って言われたな。


凄く不安定な言葉だけど、でも言われると妙に安心した気がしたな。




裕太が言ってくれてるんだから、きっと私は

大丈夫。









裕太「戻ろか」


「そうだね」


裕太「てか、それスッピン？」


「そ、そうでした…」


裕太「バリ可愛いやん！」


「あ、ありがとう」

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