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浴衣に着替えて、のれんをくぐれば長椅子に座ってる彼らの姿。
出来るだけ自然に…
「待っててくれたの?」
隼「当たり前やん!」
「ありがと!」
裕太「A、アイス食う?」
「食べたい!」
龍友「僕も!」
亜嵐「ごちでーす♪」
隼「でーす♪」
裕太「自分で買えぃ!あと、悪いんやけど先戻ってて?」
隼「えー」
裕太「亜嵐くん……頼むわ」
亜嵐「………よし!ジェンガしよ!ジェンガ!」
龍友と隼と肩を組んで、エレベーターに乗り込んでいった亜嵐。
何で帰したんだろ。
裕太「どれがええ?」
「えーっとね、チョコミント!」
裕太「かしこまりー!」
私にチョコミントのアイスを渡して、自分はバニラアイスを持ってさっきの長椅子に腰掛けた。
私も裕太の隣に座る。
裕太「あのさ…」
「うん?」
お、上手に開けられた。
チョコミントアイスなんて久しぶりだな〜
「いただき、」
裕太「さっき露天風呂、居ったやろ」
え、バレてたの?!
まさかの告発に大口を開けたまま固まってしまった私。
裕太「怒ってるとかちゃうから、そんな固まらんと食べて?(笑)」
「うん…」
裕太「で、単刀直入に聞くけど、エレベーターで臣さんと手繋いでたやんな?」
「あれは!臣さんが急に繋いできただけで、隼が言ってたみたいに繋ぎ合ってたわけじゃない!」
裕太「じゃあ、あの瞬間にAの気持ちは入ってなかったんやな?」
それは…………
「それは…分からない」
裕太「…」
「ねぇ、裕太。臣さんと私の事、全部聞いてくれる?」
裕太「うん」
臣さんとは札幌で出会って、私が一目惚れした事。
彼女が居るって知ってたのに、諦められなかった事。
その時の気持ちは亜嵐だけが知っている事。
やっと諦められたのに、この旅での臣さんの行動にかなり戸惑っている事。
必死に話した。
裕太「なるほどな…」
「…」
裕太「A。しっかり考えや?」
「何を?」
裕太「元々好きやった人に彼女が居らんって分かって、しかもその人が今色々、なんちゅーか…仕掛けてきてるわけやん?」
「うん…」
裕太「うん…何て言うたらええんやろ…」
しばらくの沈黙が私達を包み込む。
裕太が色々考えて、心配してくれてる気持ちが痛いくらいに伝わってきて、喉の奥がツーンと痛くなった。
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wish(プロフ) - Riさん» Ri様!コメントありがとうございます(^^)龍友もこれからもっとどんどん出てくる予定なので、楽しみにしていてください♪ノロノロ更新になってしまって申し訳ありません(;_;)これからも頑張りますのでvarious楽しんでください!(^^) (2018年6月6日 11時) (レス) id: 91e5243148 (このIDを非表示/違反報告)
Ri(プロフ) - 更新お疲れ様です!今後の展開が楽しみでドキドキしながら拝見しております。私的に龍友くん推しなので彼がどうアプローチするのか気になっていますが、他の皆も好きなので続きがとても楽しみです...!更新大変だと思いますが、今後も応援しております! (2018年6月5日 10時) (レス) id: 1610a772f0 (このIDを非表示/違反報告)
wish(プロフ) - hinayuzuhamama1さん» 初めまして!お返事遅くなりましてすみません(;_;)そして中々更新出来ずごめんなさい。全シリーズ読んで頂いたんですね♪ありがとうございます!そろそろエンディングに向かう予定なので、涼太ともどうなるか楽しみながら読んで頂けると嬉しいです(^_^) (2018年5月22日 17時) (レス) id: 4a675f337f (このIDを非表示/違反報告)
hinayuzuhamama1(プロフ) - はじめまして。面白そうと思って見はじめて、全シリーズ見てしまいました。個人的には、涼太君好きなので涼太君とくっついて欲しいけど、どうなるか気になってます。更新を楽しみに待ってます。頑張ってください。 (2018年5月22日 0時) (レス) id: 9a972645b7 (このIDを非表示/違反報告)
wish(プロフ) - aggyさん» variousの中では、裕太はかなりの王子キャラみたいです☆(^^)また是非是非読んでみてくださいね! (2018年5月17日 12時) (レス) id: 91e5243148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:wish | 作成日時:2018年5月15日 2時