various 5

ryota side ページ45

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今日、Aに告白する。
前みたいに匂わせるだけじゃなくて、ちゃんと。


ベタに動物園デートにしちゃったけど、大丈夫だったかな(笑)




駅で待ってれば、正面から歩いてくる愛しい人。

ワンピースなんて着ちゃってさぁ。
実はAもデート楽しみにしてたのかな？なんて。









「あ！涼太！ごめん、待った？」


涼太「ううん、さっき来たとこだから」


「そっか」


涼太「本当に動物園で良かった？ベタ過ぎ？(笑)」


「ううん！上野動物園行きたかったの！パンダ居るんだよね？初めて生で見る！」


涼太「うん、居るね(笑)なら良かった。じゃあ行こっか」


「うん！」









そんなパンダ見たかったんだ(笑)
だったらナイスチョイスじゃん、俺。

電車乗ってもずーっとパンダの話をして楽しそうなA。

そんなに会いたいと思ってもらえて、羨ましいわ(笑)









涼太「到着」


「うわ、広そうだね！」


涼太「ね。実は俺も来るの初めて」


「えっ？そうなの？？」


涼太「うん。あ！A、パンダ居るよ！」


「えっ？！嘘！どこ？あー！居るー！涼太近く行こ！」









大興奮で走り出したのは可愛いんだけどさ。

お嬢さん、俺の手握ってんのは無意識ですか？

嬉し過ぎて、ニヤケ止まんねー。









「あ…ごめん」


涼太「急に走り出して、子供か(笑)」









気付いたのか、照れくさそうに離そうとしたAの手を今度は俺から繋いだ。









涼太「また走り出して転んだら困るからね」


「こ、転ばないよ」


涼太「信用出来ませーん」









舌を出した俺の真似して、おんなじ顔しだした。

離されるかなと思ったけど、意外にも繋がれたままの俺らの手。


オッケーって事で受け取るよ？









「あっ！カンガルーだ！初めて見る！」


涼太「また走るのね(笑)」


「だって、餌やりしてるよ？！」


涼太「マジ？それは急がなきゃ！走るぞ！」


「おー！」









何だかんだ、Aの影響なのか俺も子供みたいにはしゃいでた。


Aと付き合ったら、絶対楽しいんだろうな。

水族館行ったら『見て！タコ！美味しそう！』とか、天然小悪魔炸裂してくれそう。

…好きだなぁ。









「涼太、ありがとうね！動物園さいっこーだった！」


涼太「結構楽しめたよね(笑)」


「かなりだよー！」


涼太「あはは」

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