various 5

hayato side ページ40

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朝からずーーっと告る事ばっか考えてて、全然Aと話せんかったー！

皿も割ってもーたし。ごめんなさい。









敬浩「A、隼！お前ら上がりな」









き、きたーーー！！

待て、俺。落ち着け、俺。




Aを先に更衣室へ行かせて、シンクの前で2、3回深呼吸をした。


大丈夫。









隼「じゃあ、行こっか！」


「うん！」









Aの好きな食べ物、考えたけど全然分からんくて。
結局個室がある居酒屋に予約を入れた。


部屋に通されて、向かい合わせに座れば当たり前に目に入って来るAの姿。

……心臓飛び出そー。









「乾杯はビールでいいよね？」


隼「うん」









はぁ…どこで言うたらええの？

……やっぱ帰り際やんな。









「はやとー」


隼「へ、あ、はい！」


「乾杯しようよ(笑)」


隼「あっ、ごめん！来てんの気付かんかった！かんぱーい！」


「乾杯」









帰り際って言うても、このお店の中？
それとも、店出てすぐ？

あ、でもAんち送ってそこでとか？

あーーー！！わからん！どこが一番ええの？！









「ねぇ」


隼「…」


「隼。どうして誘ってくれたの？」


隼「えっ」


「…さっきからずっと難しい顔ばっか。楽しくなさそう」









そう言って、メニュー表に視線を落としたA。

え、嘘やん。その顔、怒ってる？



……それとも、傷付けた？






告白の事ばっか考えとって、今目の前に居るAの事、全然考えてなかった。

最低……最低や。
好きな人にこんな気ぃ使わせて。。









隼「A、ごめん」









出てきた言葉より先に、テーブルに置かれてるAの手を包み込んでた。


また戻ってきたAの視線。



冷たい手。
その可愛い顔。


そっか…
気持ち伝えるタイミングなんていつでもええんや。
言いたい時が、タイミングなんや。









・









隼「Aは頑張り屋さんで、真面目で、優しくて、強がりで」


「？」


隼「最高に可愛くて、最高に綺麗で、最高に素敵な心を持ってる」


「あ、ありがと？」


隼「そんなAが、俺は大好きです」


「えっ？」


隼「A。好きです」









・








時間が止まった…

うん。マジで。


瞬きすんのも惜しいくらい、

この瞬間を、この2人だけの瞬間を目に焼き付けていたい。



俺の精一杯、受け取って下さい。

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