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雪音「2人で話したんです。玲於と付き合ったって知った時とかは本当辛かったですけど、その時まだちゃんとAさんの事知らなかったんですよね」


くるみ「うんうん。私も最初涼太が店終わってもAさんに絡みに行ってた時、殴りたいくらい腹立ってましたもん」


雪音「でも、Aさんの事知っていったら、あーこの人には早々勝てないなって。ね？」


くるみ「ムカつくけどね。Aさんもっと性格腐ってる人だったら良かったのにー！」


雪音「ずっと言ってるよね、それ(笑)」


くるみ「本音だもーん。そーゆーわけで、Aさんに恨みは全くない現状でございまーす」


雪音「ざいまーす……って、え？ちょっと、Aさん？！」









もう途中から涙が次々溢れてきて止まらなかった。


そんな現実辛いに決まってるのに、それでも私に優しい言葉を掛けてくれる2人の温かさで胸がいっぱいで。


私…もっとしっかりみんなと向き合わないとな。

これまでよりもっと真剣に。

この子達の為に。









雪音「ごめんなさい！ごめんなさい！泣かせるつもりじゃなかったんです！ほら、くるみがムカつくって何回も言ったからじゃないの？！」


くるみ「えっ？私？！Aさん、泣かないで〜」


「違うの。私、2人が、だいすき。ありがとう」


くるみ「っ、Aさぁーーん！！」


雪音「何であんたも泣いてんのよ(笑)」


くるみ「雪音こそ！」









ーピンポーン









雪音「はーーい！！」


敬浩『チェックアウトの時間まであと5分だから行くぞ〜』


くるみ「え！嘘っ！全然化粧終わってないんだけどー！！」


雪音「やば！とりあえず荷物早く詰めよう！Aさんも涙拭いて、手動かす！(笑)」


「うん、はーい(笑)」


くるみ「何この青春の1ページ的なやつ！(笑)」


「本当だね(笑)」









みんな結局ほぼスッピンのままで。

なんなら、髪だってセット出来てないし。

荷物だって、手当たり次第カバンに詰め込んで無理矢理チャックを閉めた。

そんな自分達にまた笑いが止まらなくて。



……雪音とくるみに、出会えてよかった。

いつか本当に。いつかでいいからまたこうやって3人でドタバタな朝を迎えたいな。









ーガチャ









「すみません！遅くなりました！」


敬浩「あれ？メイクしてないの？何してたんだよ(笑)」


「青春の1ページを過ごしてました！」


くるみ「ふふ、そうでーす！」


敬浩「はぁ？(笑)」

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