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涼太「えっ、早くね？」


「涼太が遅いんだよー(笑)あ、でも待たせたらいけないと思って少し急いだけど」


涼太「尚更ごめん(笑)」


「んふふ」









てっきり化粧もしてくるのかと思ってたからさ。
逆に合わせる為にゆっくりヘアセットまでしてたわ。

なんか、俺だけすんげー気合い入ってるみたいじゃん。









涼太「化粧もしてくるんだと思ってた」


「えっ！した方がよかった？！」


涼太「いや、スッピンの方が嬉しいから全然そっちでいい」


「嬉しいの？変なの〜」


涼太「俺だけが見れてる、朝イチのAっていいじゃん？」


「よくわかんないけど(笑)」









やべー。。
何言ってんだ、俺。
キャラ崩壊してきてない？
そもそも俺のキャラって何なんだよ。









「朝日見れるかなー？」


涼太「それは流石に無理でしょ(笑)」


「だよね(笑)」









他愛もない会話をしながら、着いた先は昨日と同じ砂浜。

もう8時過ぎてるから、空は普通の日中っぽい色になってるけど、それでも空気が澄んでいて気持ちいい。









「朝の海とか最高だね！二日酔いも吹っ飛んじゃったよ！」


涼太「マジ？(笑)まだ3時間しか経ってないから、二日酔いにもなりきれてないんじゃないの？」


「あ。それはある。あはは！確かに、そうだね！全然お酒残ってるじゃんね！(笑)」









ツボが分かんねー(笑)

岩に腰掛けても未だに笑い続けてるA。

Aの笑い声って、なんかつられるんだよな。

本当楽しそうに笑う人。









「はぁ〜あ……」


涼太「落ち着いた？(笑)」


「何とか(笑)あー、帰りたくないね」


涼太「だね。」


「お店大好きだし、働くのも好きだけど、やっぱりお休みが一番好き〜」


涼太「俺も〜」


「またみんなで来たいね！」


涼太「うん」









・









もしも、Aが俺と付き合ってくれたら

その時はまたここに2人で来たいな。


『みんなもいいけど、2人で来れてよかったね』って笑い合いたい。









涼太「A」


「んー？」









…………やっぱ、やめた。

今、告白したら隼になんて言われるかわかんねーもん。









涼太「…調理場さん達にお土産買わないとね」


「あ！そーだね！完全に忘れてた！ありがとう、涼太！」


涼太「だと思った(笑)」


「みんなで一緒に選ばないとね！」


涼太「うん、そうだね」

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