various 5

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亜嵐「え？何？」









それって…
そーゆーこと？

え、涼太は私の事が…好きって事？








亜嵐「A？」









前にもそれとなく言われてたのは…

いや、え？でもさ、涼太が？本気で？









亜嵐「おい、大丈夫？」


「へっ？！え？！何っ？！」


亜嵐「いや、何でもないけど。どした？ボーッとしてたよ？」


「そ、そう？そんな事ないと思う！あ！は、花火しよ！！」


亜嵐「？？」









待って待って待って待って。
パニック。

いや、でも私に対してかは分かんないか…
……いや。そんな訳ないか。涼太は、そんな笑えない嘘は付かないもん。









敬浩「ほい、手持ち花火」


「あ。」


敬浩「ん？」


「いえ、何でもないです。ありがとうございます」









店長から花火を受け取って、みんなの輪から離れた。






………でも、これ告白じゃないよね。

…………だったらどうしたらいいの？









玲於「、しょっと」


「…」


玲於「おーい」


「…」


玲於「チューすんぞ」


「えっ？あ、玲於」









声の方を振り返れば、大きな石に腰掛けてる玲於が居て、

手招きをされて隣に座った。









玲於「ん」


「ありがと」









私の花火に火を付けて、自分の花火を近付けてきた。

玲於の花火に火が移れば、会話もなくただ綺麗に散る火花を2人で見つめる。

正直私の頭の中は、涼太でいっぱい。









玲於「終わった。手持ち花火ってこんな短かったっけ？」


「あ、そうだね。もっと長かった気がする」


玲於「はい、2本目」


「2本目あったの？(笑)てか、めっちゃ持ってんじゃん！」


玲於「奪ってきた(笑)誰かがAとやってたらムカつくから」









この顔、多分本音で言ってるんだろうな。。



涼太でいっぱいだった頭の中に、無理矢理入ってくる玲於。

私は何を一番に考えればいいんだろう。。

玲於だって、涼太だって、亜嵐だって、それに…臣さん。


はぁ…誰か私の気持ちを、整理して下さい…









玲於「ねぇ」


「ん？」


玲於「花火って、空中に字書けんの知ってる？」


「もちろん」


玲於「これ、Aにあげる」








知らない間に2本目に火を付けていた玲於が、空中に手を伸ばして何かを描き始めた。









「ス、キ」


玲於「有り難く受け取れ」









ベタ過ぎる…

けど、グチャグチャな私の心にはこのベタな文字が凄く、凄く自然に入ってきた。
私、おかしいのかな…

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