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your side ページ3

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敬浩「Aちゃんっ♡」


「最低」


敬浩「そんな怒んないでよぉー。ほらパシャパシャしよ！」









涼太が投げ入れてくれた浮き輪につかまって浮いていたら、反対側にしがみついて来た変態。


信じらんない！女の子の服いきなり脱がすとか、あり得ない！！

機嫌とろうとしてるけど、絶対許してっ…









「…ぶわっはははは！変な顔しないでっ(笑)」









いつか見た全力でショックを受けてる顔をしてる店長に、笑っちゃったよ。

もういいや。
てゆうか、実際あんなハプニングでもない限り水着になんてなれなかっただろうし。不本意だけどー。









敬浩「A！飲むか！」


「はいっ！」









店長が浮き輪から離れた瞬間、タイミングが悪かったのか浮き輪が起き上がって来て、溺れ掛ける。


あ、やば。




………ん？大丈夫だ…って、この腕、誰？

お腹周りに回された腕に気が付いて、後ろを見上げれば。









玲於「俺、よく見てるっしょ？」


「玲於…」


敬浩「ごめんっ！大丈夫？」


「全然大丈夫です！」









『悪りぃな』って砂浜に戻って行った店長。

あ、店長は普通に足つくけど、私全然つかないからか。そーゆー事か。









「玲於、ありがとね」


玲於「んー」


「で。もうその腕解いてくれて大丈夫なんだけど…」


玲於「まだ足つかねーだろ。いいから黙ってろ」









私のお腹に左腕を回したままゆっくり戻ってく玲於。

いつもは決して触れない肌同士が触れていて、なんか居ても立っても居られなくなってく…


なんて思ってたら急に立ち止まった玲於。









玲於「やーめた」


「何が？まだ私、足つかないんだけど」









急に腕が解かれた事に一瞬にして不安になった私を、今度は正面に向かせて両腕を腰に絡めてきた玲於。









「ちょっと！玲於っ！恥ずかしいってば…」


玲於「あーあ。彼女の時に海連れてこればよかった」


「あの時は春だから無理でしょ(笑)」


玲於「だな(笑)」









2人にしかない記憶。

それは嘘だらけの日々だったはずなのに、思い出しながら玲於と話せば、
なんだか凄くかけがえのない時間だった様な気になる。









玲於「あんま水着姿で歩くんじゃねーよ？」


「もちろん！今すぐにでもパーカー羽織りたい気分だもん！…あ。パーカー忘れた」


玲於「ばーか。俺の貸してやるから着てろ」


「うん、ありがとう」

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