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モヤモヤした気持ちのまま、今日の営業が終了した。
いつも通りレジ締めに入れば、店長と話し終わったらしい臣さんが手伝いに入ってくれた。
広臣「こっちやっとくね？」
「ありがとうございます！助かります！」
二人で並んで作業をしていても、やっぱり心臓は一定のリズムを刻んでいて。
大好きな臣さんの香水の香りにも、何の感情も湧かない…
広臣「やっぱ給料日前は人入んねーな」
「そうですね、しかも平日ですもんね」
ほら、こうして真横で笑い掛けられたって普通に返せるもん…
急にどうしちゃったんだろ、私。
いきなり過ぎて自分が一番戸惑ってる。。
広臣「よし、終了ー」
「ありがとうございました、二人でやるとやっぱ早いですね！」
広臣「な！A他に仕事あるならやって来ていいよ？」
「じゃあ発注入れて来ます！」
広臣「はいよー」
レジから出て歩き出せば、不思議そうな顔で近付いてくる亜嵐。
なんか、小動物みたい。
亜嵐「顔が違う」
「え？(笑)変？」
亜嵐「なんかあった？」
亜嵐って本当よく気付くよね。
私、本人ですら自分の気持ちの変化にさっき気付いたばっかなのに。
「亜嵐、私前に進んでるのかも…」
亜嵐「それってさ……他に好きな奴が出来たって事？」
臣さんの事はもう好きじゃないけど、
だからって他の誰かを好きになったわけじゃないと思う……
「分かんないけど、臣さんの事は想い出になったみたい」
亜嵐「……そっか、良かったじゃん！」
「うん、良かった。ごめん、私発注入れてくるね？」
亜嵐「うん…」
亜嵐の横を通り過ぎて、調味料チェックの為に冷蔵庫に近付けば、デシャップ台を片付けている玲於が居た。
なんだか、足が重い。
もう臣さん好きじゃなくなったって伝えたら、玲於どうするかな。
玲於「…何してんの」
「え？あー、調味料チェックしようと思って」
冷蔵庫の中をチェックしてる私の横で、いつも通り台を掃除してる玲於。
なんだ、この気持ち。
今日一日中ずっとモヤモヤしてる…
玲於「あのさ」
「はい？？」
玲於「今日飯行かね？」
「あ、うん。いいけど」
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作者名：wish | 作成日時：2018年3月5日 16時
