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今日のディナー営業は私と臣さんがレジ、案内役だから、デジャップに居る玲於とは一度も話してない。
なんなら、姿すらここからじゃ見えない。
さっきの悲しそうな顔を見てから、玲於の事ばかり考えてしまう……
裕太「お姉さん、お客様からご指名入りましたー！」
「へ？私？」
あ、この間のサラリーマンのお客さん。
ご指名って…
そーゆーお店じゃないから、ここ。
臣さんに断りを入れて、カウンターに一人で座るその人の元へ向かう。
「こんばんは」
客「お疲れ！今日お店暇そうだね」
「いつもよりは落ち着いてますかね？」
客「彼氏とは順調？」
やっぱり来たか。
しかもここからだと玲於見えるんだよな…
気付いてない感じでランナーの裕太と話してる。
「まぁ、まだ付き合ったばっかりなんで。問題はないですかね？」
客「いいねー！付き合いたてって一番楽しいよね！」
「そう、ですかね」
客「彼の何処に惚れたの？」
玲於の好きな所か…
チラッと玲於を見れば、何を話してんのか相変わらず裕太と笑い合ってる。
「笑顔ですかね」
客「ほぉ〜。あとは？」
「あとは……」
無意識にまた玲於を見ていたのか、いきなりバチっと目が合った。
数秒私を見て、片方の口角を上げてまた視線をずらした玲於。
待って。
私、今凄くドキドキしてる。
これって彼氏として意識してるからなの？
「掴み所がない所ですね」
客「へぇー。Aちゃん変わってるね(笑)あ、引き止めちゃってごめんね？レジお客さんいるわ」
「いえ。失礼します」
どうしよう…
今まで通りに玲於が見れない…
え？私、玲於が好きなの？
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作者名：wish | 作成日時：2018年3月5日 16時
