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「ばっかじゃないの？！」

玲於「待てって」

「待つか！バカ！」

おー、これはかなりのオコですね。

でもね、今から言う事聞いたらビビるよ。

玲於「なぁ」

玲於「ちょっと待ってって」

「何」

睨まれたって、全然平気だから。

嫌われてもいい。

そんくらいAの事が好きだから。

・

・

玲於「俺と付き合って」

「は？」

玲於「お前さ、臣さんの事好きなんでしょ？」

「何で…」

玲於「見てれば分かるから。俺さ、実はすずの事好きだったんだよね」

「え、そう、だったんだ…」

桜が散る中、

本気の嘘を今から言うから

ちゃんと聞いとけよ。

・

玲於「やっぱ、居なくなった今でも忘れらんねーの…」

「…」

玲於「だからさ……」

「うん？」

・

・

玲於「忘れる為の恋愛、俺としてくんね？」

「えっ…」

玲於「Aは臣さんが好きでしょ？でもさ、それって叶わないでしょ…きっと」

「…」

玲於「すずが亜嵐くんの事好きだったの気付いてるでしょ？」

「うん」

玲於「あの二人、まだ連絡取り合ってるらしいからさ…多分俺もすずとは結ばれない」

「そう、なんだ」

玲於「だからさ、」

・

・

桜吹雪の中、今の俺が見れたAの顔は

苦しそうで泣きそうな

今すぐ抱き締めたくなる位な

愛おしい顔だった…

・

・

玲於「お互いを利用すんの、好きな人を諦める為に」