various 3 (ページ36)

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ryota side ページ36

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今日は夕方から出勤だから、アクセサリーショップに来た。

目的はもちろん、Aにプレゼントするピアスを探す為。

仕事中もしてほしいからなぁ…

シンプルなやつがいいんだけど……

１つのピアスに目が止まった。

涼太「……この恋に気付いて、か」

赤を基調に、ピンクや紫が入ってる。

リナリア？
全然聞いた事ない花だけど(笑)

俺の心情にピッタリやん、これ。

普通に可愛いし、これにしよ。

店員「お預かり致します。こちらは包装致しますか？」

涼太「お願いします」

店員「畏まりました」

てゆうか、さっきのポップ書いたのこの店員さんだったらむっちゃ恥ずかしいねんけど…

好きな子に渡すのバレバレやん。

店員「お待たせ致しました」

涼太「ありがとうございまーす。。」

軽くお辞儀をして店を出た。

まだ出勤すんのも早いし、お茶してから行こ。

うちの店の向かいって、確かカフェだったよな？

しばらく歩いて、目的の店に入る。

店員「いらっしゃいませ」

涼太「アイスのカフェラテください」

店員「畏まりました、店内でお召し上がりですか？」

涼太「持ち帰りで」

会計を済まして商品を待ってたら、開いたドアの音と同時にでっかい声で名前を呼ばれた。

隼「涼太くんっ！何してんの？？」

涼太「おー、隼。奇遇だね！」

隼「すいません、アイスコーヒー下さい。涼太くん、店内で飲むの？」

涼太「いや、持ち帰りにした」

隼「あ、じゃあ僕も待ち帰りで！」

店員「畏まりました」

まさか店以外でも会うとはな(笑)

あれ？でも隼んち隣の駅じゃなかったっけ？

店員「お待たせ致しました」

涼太「ありがとうございます。じゃ、またな」

隼「ちょいちょいちょーい！待ってよ！一緒に飲もうよ！」

こいつ、外でもこんなテンションなんやな。

だろうとは思ってたけど、うるさいわ～

結局、隼を待って店を出た俺ら。

隼「ねぇ、お花見せーへん？」

涼太「いいねぇ、もう散りそうやもんな」

隼「そこのベンチ座ろ！」

そんな走って行かんでも席取られへんやろ(笑)

笑顔で手招きしてくるから、隣に座った。

穏やかに流れている川には、桜の花びらが沢山浮かんでる。

A、お花見したのかな？
散る前にAと一緒に見たいな。